米国アカデミー賞が公認するアジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア」の一部門であるこの「BRANDED SHORTS」は、独自の基準を設けて世界中からブランデッドムービーを集めショウケースするとともに、各種アワードを授与するもの。今年も世界から747の作品がノミネートされ、5つの受賞作が決定した。
6月10日からセレモニー開催日の12日までの3日間、AIを活用したグローバルなブランデッドムービーの最新事例や観光映像、企業版ふるさと納税を活用した事例など多岐にわたるケーススタディを紹介するセミナー・イベントが赤坂インターシティコンファレンスにて行われた。
その中の一つ、「BRANDED SHORTS ✕ FUTURE 〜TikTok縦型ショートフィルムにおけるブランディングメソッド〜」と題し、TikTokを活用して生活者にとっての価値と企業やブランド側からのメッセージを両立するコンテンツを発信する秘訣について探る、という内容で開催されたセミナー・イベントをリポートする。
「TikTokは炎上しにくく、コメントが付きやすい」
企業や行政とカスタマーのコミュニケーションツールとして活用されているTikTokにフォーカスしたこのセミナー。同映画祭のプロデューサー・阿部龍太郎氏をモデレーターとし、橋本剛典氏(TikTok for Business Japan, Global Business Solutions, Creative Solutions, Group Head)、海野萌氏(サイバー・バズ メディア局局長・to buy編集長)をゲストに迎え、TikTokの特徴を解説。また企業や行政のコンテンツ事例を振り返りながら、ブランデッドムービーのTikTokでの展開について、今後の可能性を追求するトークが展開された。
まずTikTokというプラットフォームについて、海野氏は「動画のレコメンドの精度とスピードが圧倒的」という点を挙げつつ、関連動画から“好きなものの解像度を上げてくれる”プラットフォームだと解説。また、コメント数が多いこと、“炎上”しにくく、ファンのコミュニティを作りやすいため、発信者側から見ても安心できる、とメリットを語った。橋本氏も同様に、レコメンドのシステムが非常に優れているとコメントした。