個人資産が103億ドル(約1兆6600億円)とされるサリムが率いるマッハは、今年初めにレックス・ミネラルズの株式の約16%を取得していた。同社は7月8日のオーストラリア証券取引所への提出書類で、今回の入札を発表した。
レックス・ミネラルズの株価は、この発表を受けて56%急騰した。この取引は株主および規制当局の承認を経て、10月に完了予定とされている。
レックス・ミネラルズは、アデレードから約150キロ離れた場所にある銅鉱山のプロジェクトのために投資家から8億5400万豪ドル(約929億円)の資金を求めている。マッハの子会社であるマッハ・エナジー・オーストラリアは、2016年に多国籍企業リオ・ティントからマウント・プレザントの石炭鉱山を買収していた。
インドネシア最大のコングロマリットの一つであるサリムグループは、食品や小売、銀行、通信、エネルギーなど多岐にわたる事業を手がけ、世界最大の即席麺生産者の一つであるインドフードを傘下に持っている。
同グループは、鉱業分野に加えて、都市インフラへの投資も拡大している。サリムグループが支援するメトロ・パシフィック・トールウェイズ(MPTC)とシンガポールの政府系ファンドGICは先日、インドネシアの国営高速道路運営会社ジャサマルガ・トランスジャワ・トールに10億ドル(約1613億円)を投資すると発表した。
(forbes.com 原文)