音楽

2024.07.10 17:00

ビートルズが「グラミー賞」に復活する可能性、昨年のAI新曲で

The Beatles(Universal Archive/Universal Images Group via Getty Images)

The Beatles(Universal Archive/Universal Images Group via Getty Images)

ビートルズはおそらく、音楽業界で史上最も愛され、尊敬されグているループだ。今年の秋に、彼らが再びグラミー賞の候補者になる可能性がある。

ビートルズは、2024年11月に数十年ぶりの新たなシングル『Now and Then』で復活した。本曲は、全メンバーが存命中に大部分が書かれ一部は録音されたが、長い間、録音のクオリティのために世に出されなかった。しかし、最新の人工知能(AI)技術を駆使してポール・マッカートニーとリンゴ・スターが、ジョンの未発表のデモテープから声を抽出して、曲を完成させた。

『Now and Then』は、四半世紀以上ぶりにビートルズをグラミー賞に復活させる可能性がある。彼らが、バンドとして最後に同賞を受賞したのは1997年のことで、1980年に暗殺されたジョン・レノンが生前に残した未完成曲を、残りの3人のメンバーが手を加えるかたちで完成させたシングル『Free as a Bird』で最優秀ポップ・パフォーマンス賞と最優秀ミュージック・ビデオ賞を受賞した。その年、彼らは『The Beatles Anthology』で最優秀ミュージック・ビデオ(ロングフォーム)賞も獲得した。

1997年以降、ビートルズ関連の楽曲やビデオ、アルバムはグラミー賞にノミネートされ、実際に受賞もしているが、バンド全体が正式な候補者や受賞者としてクレジットされることはなかった。昨年は、彼らの曲の『I’m Only Sleeping』のビデオが最優秀ミュージック・ビデオ賞を受賞したが、この栄誉は監督とプロデューサーに与えられ、ミュージシャン自身には授与されなかった。

『Now and Then』は、提出されるカテゴリによっては、最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンスや最優秀ロック・パフォーマンス、または最優秀ロック・ソングといったジャンル別のカテゴリーに入る可能性がある。また、この曲は、ソング・オブ・ザ・イヤーやレコード・オブ・ザ・イヤーといった主要な賞を獲得する可能性もある。

2025年2月に開催される第67回グラミー賞の選考対象は、2023年9月16日から2024年8月30日までに発表されたアルバムと曲となっている。ノミネートリストは、11月8日に発表される予定だ。
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forbes.com 原文

編集=上田裕資

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