これまでのApple Watch SEの商品コンセプトは、以前のモデルのデザインをそのままにして、新たなプロセッサを挿入し、最も低価格で提供するというものだった。しかし、ブルームバーグのマーク・ガーマンは、最新のニュースレターで、アップルが次期SEの筐体を、これまでのアルミニウム製のものから硬質プラスチックに変更することを検討していると報じている。
これまでのApple Watchの筐体には、アルミニウムやステンレススチール、セラミック、チタンが使用され、初代Apple Watch Editionではゴールドも使用されていた。しかし、プラスチックは一度も使われたことがない。
ガーマンは、アップルがSEの筐体にプラスチックを採用する理由を、サムスンの最も安価なスマートウォッチのGalaxy Watch FEに対抗できるレベルにまで、コストを削減するためだと述べている。現行モデルのSEの価格は249ドル(日本では3万4800円)からで、サムスンの最も安いウォッチは199ドル(約3万2000円)からとなっている。
この動きは、2022年に第2世代モデルがリリースされたSEを刷新する上での大きな変化になりそうだ。
次期SEの発売がいつになるかについてガーマンは触れていないが、第1世代は2020年秋に発売され、Apple Watch Series 3のデザインをベースにしていた。第2世代は、2022年9月に発売され、Apple Watch Series 5のデザインに似ていたが、常時オンディスプレイは搭載されていなかった。
筆者としては、硬質プラスチックの採用については懐疑的だ。アップルは、ディスプレイを保護する強化ガラスやサファイアクリスタル、ウォッチの背面に使用されるセラミックなどのコンポーネントに常に高品質な素材を用いてきた。ガーマンは背面ケースがセラミックから他の素材に変更されるかどうかについては言及していない。
(forbes.com 原文)