ホワイトハウスを訪れていたのは、パーキンソン病を専門とする神経科医のケビン・カナード。本人のプロフィルによれば、2012~22年にはホワイトハウス医療チームの「神経学コンサルタント」を務めていた。公式訪問者記録によると、バイデンが大統領に就任した後の2022年11月~24年3月28日にホワイトハウスを10回訪れていたほか、バイデンが副大統領を務めていた時期も2012年に10回、2013年に4回、2014年に1回、2015年に4回、2016年に8回ホワイトハウスを訪れていた。記録には訪問理由は記載されていない。
ジャンピエール報道官は定例記者会見で、大統領はパーキンソン病の治療を受けているのかとの質問に対し、大統領が最近受けた健康診断ではパーキンソン病、脳卒中、多発性硬化症などの神経疾患は見つからなかったと説明。大統領はパーキンソン病の治療を「受けていない」と明言した。
ジャンピエール報道官は、バイデンが大統領在任中、毎年の健康診断と「関連」して神経科医と3度面会したと述べたが、医師の名前は明かさなかった。
先月末に開かれた大統領選討論会でのバイデンの苦戦ぶりを受け、識者らの間では、バイデンがパーキンソン病を患っているのではとの見方が出ていた。パーキンソン病では、神経細胞の弱体化や損傷による運動障害が生じ、体の震えや平衡感覚の欠如、こわばり、動作の困難といった症状が出る。ほとんどは60歳以降に発症するが、40代や50代、80代で発症することもある。
(forbes.com 原文)