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ネトフリの勢い鮮明、「新規会員数」でディズニーやアップルに圧勝

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市場調査企業Antenna(アンテナ)の最新データによれば、ネットフリックスは昨年12月末から5月末までの間に米国で約264万人の新規加入者を獲得し、2024年に最も成長したストリーミングサービスとなった。

ネットフリックスの会員数の伸びは、2位のNBCユニバーサルが運営するストリーミングサービス、Peacock(ピーコック)のほぼ2倍に達していた。ピーコックは、同期間に138万人の新規加入者を獲得した。

ワーナー・ブラザース・ディスカバリーが提供するMax(マックス)とパラマウント・グローバルが提供するParamount+(パラマウントプラス)も、2024年に有料加入者数を増やしており、それぞれ約61万人と約36万人のユーザーを新たに獲得した。

加入者数を伸ばしているプラットフォームは、注目度の高いライブコンテンツやドラマで視聴者を魅了している。例えば、パラマウントプラスは2月にNFLのスーパーボウルを生中継し、マックスは『トゥルー・ディテクティブ』や『THE LAST OF US』、『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』など、昨年最も人気が高かったドラマの数々を配信した。

ピーコックは、2024年のパリ大会に先駆けてオリンピック予選のストリーミングを開始し、『ジ・オフィス』や『パークス・アンド・レクリエーション』『SUITS/スーツ』などの、イッキ見されやすいドラマを配信している。また、ストリーミング戦争で常に勝利を収めてきたネットフリックスは今年、元NFL選手のトム・ブレイディを起用したライブ番組や、『ブリジャートン家』のシーズン3、『偽りの銃弾』などのドラマで大きな成功を収めている。

下記に、アンテナの集計した、最も成長したストリーミング4社を掲載する(数字は米国のもの。新規会員数は2023年12月末から5月末までのデータ)。

・ネットフリックス:新規会員数264万人、総会員数6480万人
・ピーコック:新規会員数138万人、総会員数2800万人
・マックス:新規会員数61万人、総会員数1980万人
・パラマウントプラス:新規会員数36万人、総会員数3180万人

Apple TV+やDisney+は会員数が減少

アンテナによると、Apple TV+やHulu、Disney+、ライオンズゲート子会社のStarz(スターズ)らは今年、いずれも加入者数を減少させている。5月末時点で、これらの4つのサービスの米国での有料加入者数は合計9000万人だったのに対し、ネットフリックスやピーコック、パラマウントプラス、マックスの有料加入者数は1億4440万人だった。

世界最大のストリーミングサービスであるネットフリックスは4月に、世界の有料会員数が2024年第1四半期時点で約2億7000万人になったと発表していた。この数字は、前年同期比で16%の増加だ。ネットフリックスの第1四半期の売上高は93億7000万ドル(約1兆5000億円)で、前年同期比14.8%増だった。

今年1月から5月までに最も多くストリーミングされた番組5本のうちの4本が、ネットフリックスで配信された番組だった。1月に最も視聴されたドラマ『偽りの銃弾』の視聴時間は、65億分に達していた。2月で最も視聴されたのは、ネットフリックスとマックスの両方で配信されたドラマ『ヤング・シェルドン』だった。

3月にはネットフリックスのオリジナル番組『ラブ・イズ・ブラインド ~外見なんて関係ない?!』が、5月には『ブリジャートン家』が最も多く視聴されたタイトルとなった。4月は、Amazonプライム・ビデオが配信した『フォールアウト』が最も視聴されたタイトルだった。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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