ヘルスケア

2024.07.08 15:00

男性のつわり、「クーヴァード症候群」とは何か

その過程で、参加者は新しい才能や興味を発見し、こうした創造的活動を充実した生涯の趣味へと発展させるかもしれない。専門家の指導によって、ワークショップが支援的なものになるよう、また、偏った環境にならないように万全が期せられる。パートナーや家族と一緒に参加するセッションを設定することで、よりインクルーシブな体験を提供するワークショップもある。フォローアップ・セッションや継続的なワークショップは、得られた便益を高め、父親への道をより豊かで充実したものにする一助となるだろう。

3)ピアサポートプログラム

妊婦の夫を、同じような体験をする他の人たちとつなぐのが『ピアサポート(相互支援)プログラム』だ。2024年の研究によると、ピアサポートプログラムでは、参加者が互いに認め合っていると感じ、ロールモデルとして行動することで、新しい父親たちが、新しい役割に順応する手助けになるという。

プログラムが設定した定例ミーティングや活動は、心の支えを受けるための一貫した機会を与え、多くの妊婦の夫が経験する孤独感を減少させる。そのような集まりは、まもなく父親になることの喜びと課題について開かれた議論ができる安全な場所を提供し、参加者全てが恐怖や期待、希望に関する疑問を自由に議論することを可能にしている。

グループでの体験の共有と相互支援は、驚くほど心強く、安心感があるため、親になることに伴うであろうストレスと不安を軽減する。グループ内の連帯感と目的を共有する感覚は、長く続く友情を育み、そこで築かれた支援のネットワークは、プログラムの期間を超えたものになるだろう。

forbes.com 原文

翻訳=高橋信夫

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