現在、より強力な望遠ズームを求めるのであれば、iPhone 15 Pro Maxを選ぶ必要がある。iPhone 15 Proのズームは3倍にとどまっているからだ。
アップルにこの差が生じた理由を尋ねたところ、明確にサイズの問題だと回答された。小型のiPhone 15 Proには物理的に大きなズームレンズを収めるスペースがないのだ。
次期Proモデルはわずかに大きくなると報じられているため(iPhone 16とiPhone 16 Plusは現行サイズと同じになる見込み)、5倍ズームを搭載するスペースが確保できる可能性がある。
DigiTimesの新しいサプライヤーレポートによると、アップルはこの機会を利用するようだ。レポートは、「台湾のLargan(ラーガン)は昨年発売されたプレミアムなiPhone 15 Pro Maxにペリスコープレンズ(潜望鏡型のレンズ)を供給。今年はより多くのモデルにペリスコープレンズが搭載される予定で、今年のiPhoneの新たなサプライヤーにGSEOが加わる可能性が高い」と伝えている。
この噂が出たのは初めてではない。TFI証券のアナリスト、ミンチー・クオは2023年10月の報告で、iPhone 16 Proがテトラプリズムレンズ(アップルのペリスコープレンズの呼称で、他のペリスコープレンズと異なり、他のレンズとほぼ同じ外観に巧妙に設計されている。この美的細部へのこだわりはアップルならではだ)を搭載すると示唆している。
噂が2つあるから真実になるわけでもないが、正しい方向に向かっているのは確かだ。
もし可能であるのなら、アップルが5倍ズームを搭載することは理にかなっている。それは非常に効果的な機能であり、多くのiPhone 15 Proユーザーがそれを望んでいたはずだからだ。しかしiPhone 15 Maxは(物理的にも金銭的にも)ポケットを圧迫することから躊躇したのだろう。
現行のProとPro Maxにおけるカメラの違いは、大型のiPhoneがより優れたカメラを搭載した初めてのケースではないが、両者を同等にすることがより良い方向性だと私は考える。アップルも同様に感じているのではないだろうか。
(forbes.com 原文)