2024.07.07 18:00

ミシュランがホテルを「鍵の数」で格付け 日本で最高評価を得た6軒は

東京・八芳園で「ミシュランキー」が発表された

レストランを星で評価するガイドブックとして知られるミシュランガイドが、7月4日、ホテル(旅館などを含む宿泊施設)の格付けをアジアで初めて、日本で発表した。会場は東京・白金台の「八芳園」で、メディアとホテル関係者を招いて行われた。

レストランの場合は、1つ星から3つ星までの星の数による評価だが、ホテルの場合は、評価は1〜3の「鍵(キー)」の数で表し、最高評価は3ミシュランキーとなる。また、レストランにも、星はつかなかったものの、良質として認められるものは「セレクテッド」というカテゴリーで掲載される。鍵の評価は得られなかったものの、良いと認められた宿泊施設も同様だ。レストランはガイドブックとオンラインでの発表だが、ホテルに関してはオンラインのみとなる。

評価基準は以下の5つ。

1. ホテル自体が旅の目的地であり、その土地ならではの体験ができる
2. すばらしい建築とインテリアデザイン
3. サービスの質、快適性、メンテナンスが行き届いている
4. 価格に見合った体験ができる
5. 施設の個性やユニークな特徴を反映した独自性がある

4月8日にフランスを皮切りに、アメリカ(7エリア)、スペイン、イタリアと発表された。ちなみに、フランスで鍵の評価を受けた宿泊施設は合計187(うち3ミシュランキーは23施設)だった。現在世界で約6000軒がリストアップされている。

インターナショナルディレクターのグウェンダル・プレネック氏は2006年から2009年まで日本に住んでいたこともあり、昨秋の来日時に筆者がインタビューした際も「日本のおもてなしの精神、文化の独自性は素晴らしい。だからこそ、ヨーロッパ、アメリカに次ぐキーのローンチに日本を選んだ」と語っていた。

今回日本版で発表されたのは、3ミシュランキー 6軒、2ミシュランキー 17軒、1ミシュランキー 85軒、合計108軒のミシュランキー。また135の宿泊施設がセレクテッドに選ばれており、243軒が掲載されている。なお、セレクテッドは随時更新され、オンラインで発表されていくため、7月1日現在の数となる。数としてはフランス、アメリカ(3ミシュランキー 11軒)、イタリア(同8軒)に次ぐものとはなったが、非常に興味深い内容となった。
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文=仲山今日子

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