アップルはこの種のアップデートについて、Apple TVで実績がある。数年前には、他社が行ったことがなく、その後も追従者のないやり方でビデオ再生を改善したことがある。
それはテレビで誰かの発言を聞き逃した場合、Siriのリモコンに向かって、「あの人は何と言ったの?」と尋ねることができるというものだ。ビデオは10秒巻き戻され、聞き逃した部分が再生される。その際、字幕が画面中央に表示され、数秒間だけ表示される。これは素晴らしい機能なので、ぜひお試しを。
そして今回、iPhoneとApple TVの次世代ソフトウェアであるiOS 18とtvOS 18では、さらなる重要な革新が行われる。
この機能は今後発売されるiPhone 16シリーズで動作するが、iPhone XSまでさかのぼる全てのiPhoneでも利用可能になる。現在、このソフトウェアは開発者向けベータ版の第2弾が公開されている。今月後半には一般向けベータ版が公開され、9月頃には一般リリースされると見られている。
では、一体ミュートボタンがどのように改善されるのだろうか? これまでも、ミュートボタンはちゃんと使えていたはずだ。今回のアップルの変更は見事だ。iPhoneやアップルTVリモコンのミュートボタンを押してビデオ再生をミュートすると、音声が消える際に自動的に字幕が画面に表示される。ボタンをもう一度タップすると、音声がフェードインする際に字幕はフェードアウトする。なんと素晴らしいアイデアだろうか。
この機能は、完璧な一貫性と共に、iPadやMacでデフォルトの動画プレーヤーを使用して動画を視聴する際にも利用可能となる。
しかし、これには欠点もあるだろう。たとえば、電話に出るためや、リビングルームの向こう側にいる大切な人の話を聞くためにテレビやiPhoneなどをミュートにしたとしても、画面上に表示される文字に注目し続けてしまい、会話相手の話を聞かないなどの失敗をする可能性があるので注意が必要だ。
しかし全体として、これは久しぶりに登場した、ビデオ視聴のための最も洗練されたアップグレードの一つである。さすがはアップルだ。
(forbes.com 原文)