7月2日に発表されたロイター/イプソスの世論調査で、バイデン大統領に代わる可能性のある候補の中で、トランプをリードできる見通しが示されたのはオバマ夫人のみだった。彼女は、トランプを50%対39%で大幅にリードした。
一方、この世論調査でバイデン大統領とトランプは40%対40%の接戦状態にあり、カマラ・ハリス副大統領はトランプに43%対42%で後れをとっていた。また、カリフォルニア州知事のギャビン・ニューサムも42%対39%で後れをとり、ミシガン州知事のグレッチェン・ウィットマーもトランプに41%対36%と大きく後れをとっている。
オバマ夫人は、10年以上にわたり有権者から高い評価を受け続けている。2011年のクイニピアック大学の世論調査で、有権者の60%以上が彼女に好意的な評価をしたが、これは彼女の夫のバラク・オバマ元大統領の1期目の支持率の56.5%や、ビル・クリントン元大統領の支持率の59.2%よりも高かった。
しかし、元ファーストレディのオバマ夫人は、大統領選への出馬の可能性を繰り返し強く否定しており、2017年のオバマ元大統領の2期目の終了時には、「絶対にやらない」と明言していた。
オバマ夫人は、2019年に、彼女をバイデン大統領の副大統領候補に推すPAC(政治活動委員会)までもが結成されたにもかかわらず、自身は出馬せず、有権者にバイデン大統領を支持するよう呼びかけた。
オバマ夫人の大統領選への出馬や、彼女がバイデン大統領の副大統領候補になるという憶測は、3月に再び勢いを増した。CNNのコメンテーターのアリシン・カメロタは彼女の副大統領候補への起用を提案し、複数のメディアは、民主党がバイデン大統領の高齢に対する懸念からオバマ夫人の起用を密かに示唆していると報じた。
しかし、オバマ夫人の事務所は、NBCニュースへの声明で再び出馬の可能性を否定していた。
(forbes.com 原文)