マディエはデザインについて、「すべての製品において、ミニマリスティックで洗練された、デンマークのアプローチを貫こうと努めています」と話す。
大半の製品のデザインは、コペンハーゲンに拠点を置くセーレン・ローズ・スタジオに依頼しているという(Sipはデザインも社内で手掛けた)。
Bコープ認証を取得
ライフストローは、米非営利団体クライメイト・ニュートラル(Climate Neutral)から認証を受けた「Bコーポレーション(Bコープ)」だ。カーター・センター(The Carter Center)とともにメジナ虫症(ギニア虫症)の根絶を目指してきたベスターガードが、その取り組みのなかで設立した。30年近くに及ぶ協力関係のもと、ライフストローは感染リスクの高い地域の人々に、メジナ虫症を予防するための浄水器3900万個以上を提供。1986年に推定350万人とされていた感染者数は、2023年には14人にまで減少し、17カ国が根絶を実現したとみられている。
デザインにもこだわってきた同社が、最も多くの人に影響を及ぼすことができたデザイン(設計)は、下取りプログラムの仕組みだという。ライフストローの製品はどれでも1品が購入されるごとに、支援を必要とする子ども1人に1年間分の安全な水を提供することになっている。
このプログラムを通じて、すでに7カ国 (バングラデシュ、メキシコ、ハイチ、ベネズエラ、ケニア、ガーナ)の子どもたち960万人以上に支援を実施。3400以上の学校に浄水器を提供し、教育・研修も行っている。
(forbes.com 原文)