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2024.07.05 14:00

細菌やマイクロプラスチックを除去、スマートな「ストロー型浄水器」が成し遂げたこと

LIFESTRAW SIP (C)LifeStraw

LifeStraw(ライフストロー)が開発したスマート・ストロー「Sip(シップ)」は、携帯用のストロー型浄水器だ。水中に残る細菌や寄生虫、マイクロプラスチックの99.9%を除去することができる。また、最大1000リットルまでろ過することができ、使用可能期間は毎日使った場合でも1年以上とされている。

価格は34.95ドル(約5600円)。いつでもどこでも安心して水を飲めるようになるなら、安価だと言えそうだ。クールな5色の中から、好みのものを選ぶことができる。

この浄水器について、デンマークにルーツを持つベスターガード(Vestergaard)の子会社である同社の技術部門の責任者、ジャン・リュック・マディエは、「最も重要な部分であるテクノロジーこそ、開発における最大の課題だった」と語る。

一見シンプルなストローだが、テクノロジーとエンジニアリング、デザインをまとめ上げ、製品として完成させるまでには7年を要したという。

「化学物質やバクテリア、重金属、複数のPFAS(有機フッ素化合物)を処理することできるわが社の研究室で、さまざまな試験を行いました。同時に複数の外部の認定研究所にも、試験を依頼しました」(それらの結果は、同社のウェブサイトで閲覧できる)

完成した同社のストロー型浄水器は、化学物質のビスフェノールA(BPA、プラスチック容器に使用されるポリカーボネート樹脂などの原材料となる有機化合物)を使用せず(BPAフリー)、米食品医薬品局(FDA)の承認を得た高級ステンレススチールとシリコンを使用したものとなった。

長さは約25センチメートル。多くの人たちが使い慣れたストローより少し長いが、不純物の99.9%を除去するには、必要なサイズだという。

アウトドア愛好家に人気

最初に発売したストロー型の携帯浄水器「ライフストロー」がアウトドア愛好家の間で好評を得たことを受け、ライフストローは折りたたみ可能なスクイーズボトル型浄水器やステンレスボトル型、家庭用のピッチャー型など、さまざまなデザインを開発してきた。
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編集=木内涼子

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