ニーマン・マーカスとHBCの取締役会はこの買収を承認し、間もなくこの取引を正式に発表する可能性があるという。ブルームバーグが匿名の情報筋を引用して報じたところによると、アマゾンとセールスフォースはこの合併を支援し、サックス・グローバルという名前の新会社の少数株を取得する。
HBCは、この取引に向けて投資家から20億ドル(約3228億円)を調達したとされている。合併後に誕生する新会社には、サックス・フィフス・アベニューの39店舗とニーマン・マーカスの36店舗が含まれる予定という。
ブルームバーグによると、HBCはこの買収でコスト削減と収益性の向上を目指しており、個人向け高級品市場の低迷に対応しようとしている。
今回の買収は、債務問題とコロナ禍における店舗の一時閉鎖に直面したニーマン・マーカスが2020年に連邦破産法第11章の適用申請を行ってから4年後のことだ。一方、サックス・フィフス・アベニューも流動性問題と支払いの遅延に悩まされているとCNBCが4月に報じていた。
この2社は数年にわたり買収交渉を繰り返しており、直近では昨年12月にニーマンはHBCからの約30億ドル(約4842億円)の買収提案を拒否していた。
(forbes.com 原文)