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経営・戦略

2024.07.04 13:00

米高級百貨店2社が経営統合、アマゾン出資の「新会社」設立へ

Shutterstock.com/Getty Images

米国の高級百貨店、サックス・フィフス・アベニューの親会社であるHBCは、同業のニーマン・マーカスを26億5000万ドル(約4280億円)で買収する契約に調印した。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が米国時間7月3日に報じた。高級品市場の低迷を受けて、単独での事業運営が苦しくなった両社は、この買収により、アマゾンとセールスフォースの出資を受けて新会社に統合される。

ニーマン・マーカスとHBCの取締役会はこの買収を承認し、間もなくこの取引を正式に発表する可能性があるという。ブルームバーグが匿名の情報筋を引用して報じたところによると、アマゾンとセールスフォースはこの合併を支援し、サックス・グローバルという名前の新会社の少数株を取得する。

HBCは、この取引に向けて投資家から20億ドル(約3228億円)を調達したとされている。合併後に誕生する新会社には、サックス・フィフス・アベニューの39店舗とニーマン・マーカスの36店舗が含まれる予定という。

ブルームバーグによると、HBCはこの買収でコスト削減と収益性の向上を目指しており、個人向け高級品市場の低迷に対応しようとしている。

今回の買収は、債務問題とコロナ禍における店舗の一時閉鎖に直面したニーマン・マーカスが2020年に連邦破産法第11章の適用申請を行ってから4年後のことだ。一方、サックス・フィフス・アベニューも流動性問題と支払いの遅延に悩まされているとCNBCが4月に報じていた。

この2社は数年にわたり買収交渉を繰り返しており、直近では昨年12月にニーマンはHBCからの約30億ドル(約4842億円)の買収提案を拒否していた。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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