ニューヨーク・タイムズ(NYT)とシエナ大学が6月28日から7月2日にかけて1532人の有権者を対象に実施した最新の世論調査で、トランプのバイデン大統領に対するリードは、1週間前の3ポイントから6ポイントに拡大した。同じ調査におけるトランプのリードは、2015年に彼が最初の大統領選挙キャンペーンを立ち上げて以降で最大となった。
バイデン大統領が、歳を取りすぎていると考える民主党支持者の割合は、討論会後に8ポイント増加して59%に達している。また、有権者全体では74%、共和党支持者と無党派層では79%に達した。
27日のテレビ討論会の後に、バイデン大統領に選挙戦続行を望む人々の割合は、民主党支持者の間では4ポイント減少し、共和党支持者の間では3ポイント上昇した。
ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が1500人の有権者を対象に29日から2日にかけて実施した世論調査でも、バイデン大統領はトランプに6ポイント差で後れを取っており、トランプのリードは2月以降に4ポイント拡大したことが示された。
WSJによると、バイデン大統領の好感度は過去最低の34%に低下しており、民主党支持者の76%が「大統領候補としては年齢が高すぎる」と回答した。
選挙の勝敗を左右する7つの激戦州で、28日から2日にかけて実施されたCBS/YouGovの世論調査でも、トランプがバイデン大統領を3ポイントリードし、先月の調査の1ポイントの遅れから逆転した。
リアル・クリア・ポリティクス(RCP)が集計した世論調査の平均によると、トランプのバイデン大統領に対するリードは、討論会の前は1.5ポイントだったが現在は2.5ポイントに拡大した。
バイデン大統領は、3日の選挙キャンペーンスタッフとのビデオ会議で選挙戦の続行を誓い、「私はこのレースに最後までいる」と語った。民主党議員らは今週、大統領に選挙戦からの撤退を公に呼びかけ始めたが、大統領はこれに抵抗している。
テキサス州のロイド・ドゲット下院議員は2日に民主党議員としては初めて、討論会後にバイデン大統領に撤退を呼びかけ、民主党のティム・ライアン元下院議員や主要なメディアもここに加わっている。
ナンシー・ペロシ元下院議長もバイデン大統領が撤退する可能性を否定しておらず、NBCのインタビューで、討論会における大統領のパフォーマンスが、「病気の症状なのか、それとも体調の問題なのか、疑問に思うのは当然だ」と発言した。
(forbes.com 原文)