ロシア軍のイスカンデル弾道ミサイルが猛スピードで突っ込み、6機のうち2機を撃破した。これはウクライナ空軍の貴重なSu-27全体の5%ほどに当たるのかもしれない。
2日、同じようなことが起こった。ミルホロド空軍基地のすぐ東に位置し、国境から同じく150km程度しか離れていないポルタバ州ポルタバの航空基地の上空に、ロシア軍の監視ドローンが飛来した。数時間の偵察後、イスカンデルが撃ち込まれ、ウクライナ陸軍の所属とみられるミルMi-24攻撃ヘリコプター1機を少なくとも損傷させた。
It seems that Russian Forces hit another airbase.
Using a Iskander-M Missile, Russian Forces hit and damaged a UkrAF MI-24 Attack helicopter, along with 4 Support Vehicles.
The lack of SHORAD is tragic. According to reports the UAV was flying for 3h, adjusting the strike. https://t.co/vfIU3T0ct6 pic.twitter.com/RdbGI2ywdZ — 🇵🇱WarVehicleTracker🇵🇱 (@WarVehicle) July 2, 2024
損耗の著しいウクライナ空軍とウクライナ陸軍航空隊にとって、とても持ちこたえられないペースの損害だ。空軍はミグとスホーイを各数十機程度しか保有しておらず、同一の代替機の確実な供給元もない。陸軍航空隊はMi-24を50機ほど保有しているが、追加で取得するのに苦労している。
たしかに、ウクライナ空軍は欧州の支援諸国からジェネラル・ダイナミクス/ロッキード・マーティンF-16戦闘機85機とダッソー・ミラージュ2000戦闘機十数機を受け取ることになっている。しかし、新たにやってくるこれらの戦闘機も現有のミグ、スホーイ、ミルと同じくらい、地上では攻撃にさらされやすいだろう。
ウクライナの防空網は危機的な状況にある。ウクライナ軍は本来なら、最も重要な基地は地対空ミサイルシステムを何重にも配備して守るはずだ。だが空軍と陸軍は、都市、大規模な部隊集結地点、ミルホロドやポルタバの航空基地など前線に近い基地を同時に守るのに苦労している。
ロシアが2022年2月にウクライナに対する戦争を拡大した時点で、ウクライナ軍の陸軍と空軍は地対空ミサイルシステムをおよそ400基保有していた。以後2年4カ月あまりにわたる戦いで、うちおよそ140基を失い、その代わりとして新たに100基を得た。