製造元の45Footwearは、アリゾナ州の連邦裁判所に提出した訴状で、偽造品の販売の禁止やこの偽造品を宣伝するウェブサイトの登録および運営の禁止、商標ロゴおよびデザインの著作権侵害の禁止を求めている。
この靴メーカーはまた、偽造品の販売者が得た「すべての利益」、もしくは商標の無断使用ごとに200万ドル(約3億2000万円)の損害賠償を求めている。さらに、プロモーション画像を使用した著作権侵害ごとに2万5000ドル(約400万円)の賠償を求めている。
訴状には被告の名前は記載されておらず、それらは「主に米国外に居住する個人、法人格のない事業団体、および企業」とされている。訴状によると、被告は399ドル(約6万4400円)の限定版スニーカーのコピー商品を99ドルで販売している。
トランプは2月に開催されたスニーカーのイベント、Sneaker Con(スニーカーコン)で、自身をブランドとするスニーカーを発表した。『ネバー・サレンダー(決して降伏するな)』と名付けられたこのスニーカーのサイドには太く「T」の文字があしらわれ、3種類のバリエーションが用意されている。価格は199ドル~399ドル(約3万2000円~6万4000円)だ。399ドルのバージョンの最初の発売分は、発売からわずか2時間で完売した。
45Footwearは訴状で、この特別なハイトップバージョンを1000足販売したと述べている。同社は、スニーカーのほかに99ドル(約1万6000円)のトランプモデルの香水も販売している。
45Footwearはウェブサイトで、トランプのシューズは「政治的ではなく、いかなる政治運動とも関係がない」と主張し、「当社はドナルド・J・トランプの名前、肖像および画像を有償ライセンスの下で使用している」と説明している。
(forbes.com 原文)