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2024.07.08 17:45

オタ活・推し活する4割の若者、活動しやすい働き方を好む

昔なら「オタク」というと、漫画やアニメが好きで、暗くてインドアなイメージがあったが、いまは違う。好きなものや人に対して時間やお金を積極的に消費して活動的になる若者が増え、男女を問わず自ら「◯◯オタク」と称するほど、一種のステータスになっている。オタ活、推し活とも呼ばれ、経済的な市場規模は7000円億を超えるとも言われており、すっかり市民権を得た形だ。

そこで、オタ活・推し活についてどの程度重視しているのか、若手の就業支援などを行っているUZUZが第二新卒や既卒、新卒のZ世代を対象にした意識調査を行った。

それによると、現在推し活・オタ活をしているかの問いには、42%の人が「していると」と回答。

していると回答した人にジャンルを問うたところ、1位は「アニメ・漫画」、2位が「アイドル」、3位が「歌手・アーティスト」となった。

では、年間いくらぐらいお金を使っているかとの問いには、1万円~5万円未満が39.6%でトップ、続いて5万円~10万円で16.0%、1万円未満が15.3%と続いている。推し活・オタ活をしている人が年間1万円未満というのは、正直しているうちには入らないだろう。お金を使うことがすべてではないが、“オタク”な筆者からすればそう感じてしまう。

次に、していると回答した人に会社を選ぶ際、オタ活・推し活のしやすさを考慮したか聞いたところ、「すごく重視している」「少し重視している」を合わせて40.5%がしていると回答している。していると回答した人の声としては「有給休暇が取りやすいこと」「グッズを会社に持って行ってもいい環境」「そういう趣味もあるんだと放っておいてくれるだけの理解があればいい」など、オタ活・推し活への理解と支障をきたさない会社が望ましいようだ。

学生時代にオタ活・推し活をしてきた人たちにとっては、社会人になっても活動は続けたいし、なんならお金を稼げるので、より充実したオタ活・推し活ができるようになる。アイドルとかになると、休日だけでなく平日でもイベントやコンサートが発生する可能性もあり、仕事との両立を考えると融通の利く会社を選びたくなる。人材不足のなか、企業側もこういった人たちがいるということを認識して、働きやすいと感じる労働環境をつくる必要があるかもしれない。

出典:UZUZ「推し活・オタ活と就職・転職に関する意識調査」より

文=飯島範久

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