バイオニックハイブのSqUIDと呼ばれるロボットは、内蔵のカメラとセンサーを使って倉庫の床をナビゲートし、棚のラックを登り、人工知能(AI)アルゴリズムを用いて正確かつ効率的にパッケージを仕分け、選択し、収納する。同社のロボットは、既存の倉庫構造や運営に適応し、35〜50%のコストを削減しながら、収納スペースを増加させることができる。また、暗い倉庫内でも人間と協力して作業を行える。
バイオニックハイブの共同創業者でCEOのリラン・レイザーは、「物流とサプライチェーンには、柔軟で効率的かつスケーラブルな自動化が必要だ」と述べている。
今から3年前、イーロン・マスクはSqUIDが動作するビデオを見て、「ロボットの未来が来る」とツイートした。バイオニックハイブは、その1年後にアマゾンのAmazon Industrial Innovation Fund(AIIF)からの資金を獲得した。
同社は昨年、物流大手のMaersk(マースク)とのカリフォルニア州の倉庫での試験プロジェクトを発表し、近い将来、さらに2つの顧客とのパイロットプロジェクトを予定している。バイオニックハイブは、これまで累計1500万ドル(約24億円)を調達している。
一方、EV向けのバッテリーモジュールを開発するCarrarは、革新的な熱管理システムを開発し、バッテリーの寿命を3倍に延ばしている。「当社のテクノロジーは、空調技術に似た液体から気体への移行を利用している」とCarrarの創業者でCEOのアヴィノアム・ルビンステインは述べている。
バッテリーの安全性や寿命、コストなどの課題に取り組むCarrarは、「あらゆる天候条件でEVの最適なパフォーマンスを実現し、乗客の安全性を向上させながら、環境への影響を低減することを目指している」とルビンステインは語る。