それは、『SHADOW OF THE ERDTREE』が今年のゲーム賞で、DLCとして史上初の最高賞「ゲーム・オブ・ザ・イヤー(GOTY)」を受賞する可能性はあるのか、というものだ。『ELDEN RING』は本編がすでにGOTYを獲得しているのだが、今回のDLCは正直、今年発売のゲームの中で今のところ最有力候補であるように感じられる。
DLCがGOTYを受賞することは、まずない。その理由としては、独立したゲームとみなされるほど大規模なDLCが限られていること、そして各ゲーム賞ではDLCがGOTY候補として考慮されないことがある。
だが私は、そうした現状を変えることに一票を投じたい。本格的かつ独立したストーリーがあり、伝統的なゲームと同じくらいのボリュームがある拡張パックは、GOTY候補としてみなされるべきだ。今年『Destiny 2』がリリースした『最終形態』や、『ファイナルファンタジーXIV』『World of Warcraft』といった進行中のライブゲームの拡張パックについては、どう扱うべきかが微妙かもしれない。しかし、『ウィッチャー3』の『血塗られた美酒』や、『サイバーパンク2077』の『仮初めの自由』、そして今回の『ELDEN RING』の『SHADOW OF THE ERDTREE』のようなDLCは、GOTY候補とみなされるべきだ。
しかし、DLCのGOTY受賞は、ほぼ前例がない。驚きではないかもしれないが、主要ゲーム賞の「The Game Awards」では過去10年間、大型DLCがGOTYを獲得した例はない。以下のように、受賞したのはフルゲームばかりで、その多くはシリーズものだ。