『エルデンリング』DLC 「ゲーム・オブ・ザ・イヤー」受賞はあり得るのか

(C)Bandai Namco Entertainment Inc. / (C)2024 FromSoftware, Inc.

フロム・ソフトウェアは、同社の人気ゲーム『ELDEN RING(エルデンリング)』のDLC『SHADOW OF THE ERDTREE』のボリュームについて、うそをついていた。それは予告されていたよりもはるかに大きく、一般的なフルゲームの4~5倍はある。また今回のDLCが批評家から絶賛されていることを考えると、一つの大きな疑問が浮かぶ。

それは、『SHADOW OF THE ERDTREE』が今年のゲーム賞で、DLCとして史上初の最高賞「ゲーム・オブ・ザ・イヤー(GOTY)」を受賞する可能性はあるのか、というものだ。『ELDEN RING』は本編がすでにGOTYを獲得しているのだが、今回のDLCは正直、今年発売のゲームの中で今のところ最有力候補であるように感じられる。

DLCがGOTYを受賞することは、まずない。その理由としては、独立したゲームとみなされるほど大規模なDLCが限られていること、そして各ゲーム賞ではDLCがGOTY候補として考慮されないことがある。

だが私は、そうした現状を変えることに一票を投じたい。本格的かつ独立したストーリーがあり、伝統的なゲームと同じくらいのボリュームがある拡張パックは、GOTY候補としてみなされるべきだ。今年『Destiny 2』がリリースした『最終形態』や、『ファイナルファンタジーXIV』『World of Warcraft』といった進行中のライブゲームの拡張パックについては、どう扱うべきかが微妙かもしれない。しかし、『ウィッチャー3』の『血塗られた美酒』や、『サイバーパンク2077』の『‎仮初めの自由』、そして今回の『ELDEN RING』の『SHADOW OF THE ERDTREE』のようなDLCは、GOTY候補とみなされるべきだ。

しかし、DLCのGOTY受賞は、ほぼ前例がない。驚きではないかもしれないが、主要ゲーム賞の「The Game Awards」では過去10年間、大型DLCがGOTYを獲得した例はない。以下のように、受賞したのはフルゲームばかりで、その多くはシリーズものだ。
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翻訳・編集=遠藤宗生

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