『エルデンリング』DLC 「ゲーム・オブ・ザ・イヤー」受賞はあり得るのか

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2023年『バルダーズ・ゲート3』
2022年『ELDEN RING』
2021年『It Takes Two』
2020年『The Last of Us Part II』
2019年『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』
2018年『GOD OF WAR』
2017年『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』
2016年『オーバーウォッチ』
2015年『ウィッチャー3 ワイルドハント』
2014年『ドラゴンエイジ:インクイジション』
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「The Game Awards」以外の主要ゲーム賞はどうだったかというと、『Vampire Survivors』『モンスターハンターライズ』『HADES』『Fallout 4』『The Elder Scrolls V: Skyrim』『Outer Wilds』といったタイトルがGOTYに輝いている。唯一の例外は2021年の「SXSW Gaming Awards」で、GOTYに『ファイナルファンタジーXIV』の大型拡張パック『暁月のフィナーレ』が選ばれた。DLCが受賞した例は、これ以外には見当たらない。

『SHADOW OF THE ERDTREE』はユニークな状況にある。年末までに、圧倒的な高評価を得る新作が登場する可能性はあるが、今のところそれが期待できるタイトルは見当たらない。今年リリースされた作品の中で近いものがあるとすれば、『FINAL FANTASY VII REBIRTH』だろう。私が先ほど例として挙げた過去の大型拡張パックがたとえGOTY候補になっていたとしても、同じ年にリリースされたフルタイトルに負けていたかもしれない。例えば、『‎仮初めの自由』が同年リリースの画期的作品『バルダーズ・ゲート3』に負けるのは、納得がいく結果かもしれない。また、『血塗られた美酒』が、全盛期にあった『オーバーウォッチ』(この年には『アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝』も発売された)に負けたであろう理由もわかる。

だが、『SHADOW OF THE ERDTREE』はどうだろう。これに匹敵する新作ゲームが今年発売されるとは断言できない。このDLCだけでも20~80時間のボリュームがあるのだから、拡張パックのノミネートを禁止するルールは撤廃するか、あるいは基準を緩めるべきだろう。これほど大規模な拡張パックは、もはやレアな存在となった。リリースされた際には、それ相応の評価で報われるべきだ。
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『ELDEN RING』DLCが難易度調整 プレイ放棄相次ぐ事態に対処

forbes.com 原文

翻訳・編集=遠藤宗生

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