リッチリスト

2024.07.06 13:30

「ゼロイチ」が半数を占める。新時代の日本人ビリオネア41人

87|滝崎武光 

1:キーエンス 2:231億ドル 3:78歳
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自動制御機器や部品を製造するキーエンスの創業者。2015年に会長職を退任。22年、約30億ドルの株式を自身の財団に寄付した。

432|高原豪久

1:ユニ・チャーム 2:64億ドル 3:62歳

ユニ・チャームの代表取締役社長。同社は紙おむつや生理用ナプキンなどのパーソナルケア用品を製造する。

「Forbes JAPAN 2017年11月号」で、社長就任時に比べて、売上高4倍、時価総額7倍という結果(発売時)を実現できた背景について語った高原豪久。父から受け継いだ同社の経営方針に関しては「規模や売り上げに心が動かなかった。関心があるのは、人々の生活をよくするために何をするのかということ。そこから考えたことで方向性はおのずと決まったと話す。その答えが「本業多角化、専業国際化」だった。ユニ・チャームでは、共有すべき価値観や行動原則を「ユニ・チャームウェイ」として一冊のバインダーにまとめ、全社員に携行させている。内容は各国の言語に翻訳され、海外のメンバーも携行して共通の価値観のもとで仕事を進めるという。

686|重田康光 

1:光通信 2:41億ドル 3:59歳

光通信の代表取締役会長。ドットコムバブルの崩壊で資産を減らしたが、株価回復後の05年にビリオネアリストに再登場した。

686|似鳥昭雄

1:ニトリ 2:46億ドル 3:80歳
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インテリア販売チェーンのニトリなどを傘下にもつニトリホールディングスの代表取締役会長。2016年に社長職を退いている。

775|安田隆夫

1:PPIF 2:41億ドル 3:74歳

パン・パシフィック・インターナショナル・ホールディングス(PPIH)の創業会長兼最高顧問。傘下にドン・キホーテなど。

「Forbes JAPAN 2023年9月号」で、パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス (PPIH)の代表取締役社長を務める吉田直樹と、共同で取材に応じた安田隆夫。同社はドン・キホーテを核に、GMSや金融事業、そして海外へと成長しているが、失速しない経営のカギは、徹底した権限委譲と、一冊の本の存在にあった。その本とは、創業者の安田が執筆したPPIHグループの理念集「源流」。そこには「はらわた力」「本番で勝つ情念」「『使いたくない人事権』を使いこなしてこそ真のリーダー」などの生々しい言葉が並ぶ。安田は言う。「同じ文化を共有した複数の人たちが、共感し合って切磋琢磨すれば、芸術家精神をもった経営者は育ちます」。

835|三木正浩

1:ABCマート 2:38億ドル 3:68歳

靴・衣料・雑貨などの小売会社ABCマート創業者。元アマチュアボクサー。1985に同社を創業。2007年に会長職を退いた。

835|三木谷浩史

1:楽天 2:38億ドル 3:59歳

eコマース大手「楽天」の代表取締役会長兼社長。2023年には傘下のインターネット銀行「楽天銀行」が上場している。

「Forbes JAPAN 2016年11月号」で、自らの起業論について語った三木谷浩史。交流があるテスラのイーロン・マスクCEOに「アントレプレナーは国家に立ち向かえ」と言われたことを明かし、「従来の枠組みで考えるのではなく、“こうなる”と仮説を立て、そこに向かって進んでいく。起業家のパワーは先を読む力と挑戦する力にある」と熱っぽく語った。そして、自らの起業家としての資質について問われると、「アクセル、ブレーキで考えると、日本人はブレーキが強すぎ。僕はブレーキが壊れているのか、あるいはブレーキを踏むセンサーが人と違うのか」と分析してみせた。それなら、イノベーションの秘訣とは?「日和らない“根性”ですね」。

次ページ > 続いてビリオネアランキングの常連を紹介

文=フォーブス ジャパン編集部

この記事は 「Forbes JAPAN 2024年7月号」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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