Soraはまだ一般公開されていないものの、AI愛好家たちの間では米スタートアップLuma Labsの動画生成AIサービス「Dream Machine」など、すでに利用できるツールを使って人気のミームテンプレートからシュールなAI動画を生成する実験がブームとなっている。ただ、生成結果をめぐっては不気味だとやゆする声が多く、動画生成AI技術は大きな議論を呼んでいる。
「AIの限界」を露呈したトイザらスの広告
AI生成されたトイザらスの動画広告は、創業者チャールズ・ラザラスが子どもの頃に鮮やかな夢を見て、ブランド立ち上げの着想を得たというストーリーを描いたもの。AIが商業目的で活用された実例として歓迎する声が上がった一方で、不快な動画だとの批判も巻き起こった。
この広告は、AI生成動画の可能性を示すと同時に、その技術に内在する弱点をも浮き彫りにしている。たとえば、AIでは一貫性のあるキャラクター像を描き出すのが難しい。チャールズ少年の顔立ちは、短い動画の中で「まるで別人のように」次々と変容していき、「奇妙な夢」を見ているようだと批評されている。
Just like a weird dream it is a different person each time you see them pic.twitter.com/5Vc85ElqO1
— syndrowm (@syndrowm) June 25, 2024