それによると、まず仕事をするうえで社内コミュニケーションは重要かとの質問に、「重要」「どちらかといえば重要」が82.8%を占めた。やはり、仕事をやっていくうえで、連携したりノウハウを得たりと、コミュニケーションによって得られることが多いと感じていることがわかる。
では、十分なコミュニケーションが取れているのかとの問いには、「不足している」「どちらかといえば不足している」が50.8%と、ほぼ半々という結果に。コロナ禍を経ていながら意外と取れているのではという印象だ。
不足している人にとっては、「気軽に相談できない」が46.5%でトップ。「他の人の仕事が見えない」が32.3%、「社内の一体感がない」が27.2%と続いている。リモートワークによって、ほかの仕事が見えなかったり、気軽に相談できないというのは、若手社員だとより感じやすいかもしれない。
若手社員がコミュニケーションを取るなら「音声」が58.2%で「文字」を上回った。今の時代、電話をかけることすら避けるような世代でも、チャットやメールではなく、対面やWeb会議などで直接話す方を望んでいるようだ。
その理由としては、音声を選んだ人は「内容が正確に伝わる」が20.1%でトップだったが、続いて「お互いの感情が伝わりやすい」が19.1%、「お互いの意図が伝わりやすい」「やり取りが気軽にできる」が15.3%となっている。音声は文字より感情や意図が伝わりやすいと感じており、社員間の壁を低くしやすいのかもしれない。
オフィスワークが復活して、コミュニケーション不足の解消が図れればいいが、そもそも他の人と距離感を感じていたら、そんなにうまくはいかないはず。企業側も気軽にコミュニケーションを取れる環境づくりができるかが、重要になってくる。
出典:オトバンク「20代の若手社員を対象にした社内コミュニケーション調査」より