海外

2024.07.01 08:00

「ラボ付きコワーキングスペース」で急成長中のスイス新興企業

スーパーラボ・スイスの施設にいち早く入居したTigen Pharma(ティジェン・ファーマ)のエマニュエル・サビオズCEO兼会長はまさにこの点を指摘する。「科学者が集まる、活気に溢れる環境で働くには最高の場所だ」とサビオズは話す。「当社のチームは最先端の施設と最新の設備に支えられながら、事業の成長に集中することができる」

別の入居企業であるバイオテックのCellestia(セレスティア)のCEO、ラジウィンダー・レハール博士も 「スーパーラボ・スイスは科学界がまさに必要としている場所だ。他のことに気を取られることなく仕事に没頭できる」と話す。

自社モデルについて、スーパーラボ・スイスは拡張性が高いと考えており、今後スイス国外でも展開することを視野に入れている。英ロンドン、香港、ボストンといったライフサイエンスの中心地はもちろん候補地に入るだろう。同社はすでに400万ドル(約6億円)を調達しており、数カ月内に追加の資金調達の詳細を発表する予定だ。

「誰でもライフサイエンスのベンチャー企業を明日にでも立ち上げることができる」とシーは語る。「ラボといえば当社の施設、ラボを必要とする人が真っ先に思いつくのが当社、というふうになればと思っている」

forbes.com 原文

翻訳=溝口慈子

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