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2024.06.26 10:30

【米国株ウォッチ】今年S&P500を上回るアルファベット、その行方は?

Tayfun Coskun/Anadolu Agency via Getty Images

Tayfun Coskun/Anadolu Agency via Getty Images

グーグルの親会社であるアルファベット(ティッカーシンボル:GOOG)の株価は、S&P500種株価指数が年初来で15%上昇したのに対し、同期間で26%上昇した。アルファベットの同業であるメタ・プラットフォームズの年初来の上昇率は40%である。

米国時間6月24日につけた約180ドルの株価は、私たちの目標株価である168ドルを約7%上回る水準だ。

株価パフォーマンス

現在の金融情勢を背景に、GOOGは2021年1月上旬につけた90ドル台の株価から、現在の180ドル前後の水準まで、約2倍の上昇を見せた。しかし、GOOGのパフォーマンスは一貫しているとは言い難い。2021年のリターンは65%、2022年はマイナス39%、2023年は59%だった。これに対し、S&P500のリターンは2021年に27%、2022年にマイナス19%、2023年に24%であり、2022年にGOOGのパフォーマンスはS&P500を下回った。

決算分析

アルファベットの2024年度第1四半期における売上高は、前年同期比15%増の805億4000万ドル(約12兆8000億円)となり、市場予想を上回った。これは主に、クラウド部門の売上高が前年同期比で28%増加したことや、広告(検索、YouTubeでの広告などを含む)部門が13%増加したためである。コスト面では、売上高に占めるコストの割合が大幅に低下したため、営業利益率は25%から32%へと改善した。純利益は前年同期比57%増の237億ドル(約3兆7000億円)だった。

2023年度の通期売上高は前年度比9%増の3074億ドル(約48兆9000億円)だった。これは、検索、クラウド、サブスクリプションサービス、プラットフォームとデバイス事業のそれぞれが好調だったことによる。また、営業利益率も若干改善した。この結果、純利益は前年比23%増の738億ドル(約11兆7000億円)だった。

バリュエーション

次期四半期となる2024年第2四半期では、売上高が782億8000万ドル(約12兆4000億円)、EPS(1株あたりの純利益)が1.71ドルになると市場は予想している。

グーグルの年間売上高は2024年度に3276億ドル(約52兆2000億円)に達すると予想されている。さらに、純利益率も若干改善し、年間の純利益は847億ドル(約13兆5000億円)、EPSは6.87ドルとなる見込みだ。私たちはこのEPSに24倍のPER(株価収益率)を掛け合わせ、冒頭でも紹介した168ドルの目標株価を算出した。

forbes.com原文

翻訳=江津拓哉

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