エヌビディアには多くの魅力がある。企業は、より多くのAIタスクを実行するために、従来のデータセンターをGPUを使用したアクセラレーテッド・コンピューティングに適したものに移行しようとしている。エヌビディアのアクセラレーテッド・コンピューティング・チップは、AMDやアルファベットのGoogle Tensorプロセッサなどのライバル製品を性能面で大きく引き離している。
同社の2025年度第1四半期の売上高は前年同期比3倍以上の260億ドル(約4兆1000億円)、純利益は7倍以上の149億ドル(約2兆3000億円)だった。見通しも好調で、2025年度第2四半期の売上高のガイダンスによると、約280億ドル(約4兆4000億円)と、市場予想を上回り前年同期比で約2倍となる見通しだ。エヌビディアによると、同社の新型半導体であるH200と、次世代アーキテクチャのBlackwellを採用するチップに対する需要は、供給能力を大きく上回っており、来年にかけては供給が需要に遅れる見通しだという。
さらに、OpenAIなどが発表した初期のAIモデルは主にテキストベースであったが、そうしたAIモデルはますますマルチモーダル(音声、画像、動画、3Dなども扱う)になり、より高い演算能力が求められるようになっている。こうした流れは、近い将来のGPU需要を支える可能性がある。