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2024.07.01 12:00

投資先として最適な欧州の都市トップ10

モナコ(Shutterstock.com)

欧州の文化・観光の振興を目指す「ヨーロピアン・ベスト・デスティネーション(European Best Destinations、EBD)」が新たに、「投資すべき欧州の都市ベスト10」を発表した。

評価基準としたのは、税制優遇制度や1平方メートルあたりの土地価格と緑地面積、年間晴天日数や大学や空港・交通インフラへのアクセス、起業の自由や幸福度に関する指数など。

以下、大企業からFIRE(経済的自立と早期リタイア)を目指す個人まで、投資先として検討すべき上位10都市と、それぞれの注目される投資分野を紹介する。

1. モナコ/不動産、高級品、持続可能なビジネス、国際的ビジネス

EBDの調査の結果、「投資環境が最高の都市」との評価を得たのは、フレンチ・リビエラの中心に位置するモナコ公国。F1グランプリやカジノで知られるこの都市国家は、その規模のためもあり、協議や意思決定にかかる時間が短いこともメリット。

多角化された、非常にダイナミックな経済の中心地であるモナコは、デジタル化への移行が進み、野心的なエネルギーにあふれていることが魅力だという。

2. スイス・ジュネーブ/ライフサイエンス、金融サービス、バイオテクノロジー

ジュネーブは国際的な経済の中心地。多国籍起業1000社以上が拠点を置き、その3分の2以上が、外国企業となっている。また、この都市に拠点を置く国際的組織やNGOも数多く、外交の中心でもある。

高い技能を持つ人材が豊富なことが特徴であるほか、企業による従業員の生活習慣の改善(健康的な食生活や節酒、禁煙など)への取り組みも進んでいる。

3. ジョージア・バトゥミ/観光

自由化された経済と低い税率、手ごろな不動産価格などが大きな魅力。観光業への投資やIT企業、旅行会社の設立、セカンドホームを構えるのに最適の都市を探しているなら、ジョージア国内のアジャリア自治共和国の首都バトゥミだという。

税率は個人、法人ともに一律。法人税は15%となっている。また、固定資産税は不動産の市場価値の0.05~0.2%と低く抑えられている。生活費が安く、犯罪率が欧州域内で最も低水準であることも、利点として挙げられている。
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編集=木内涼子

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