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2024.06.24 14:00

インド発クイックコマースのゼプトが評価額5700億円、GMVは1600億円超へ

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インドのムンバイを拠点とするクイックコマース企業、Zepto(ゼプト)は6月21日、評価額36億ドル(約5750億円)で6億6500万ドル(約1060億円)を調達したと発表した。同社の評価額は、前回の調達ラウンドの約2.6倍に上昇した。

ゼプトは、来年3月までにインド全土のダークストア(配達専門店)の数を700カ所に倍増させる計画だ。

2021年に当時19歳だったアディット・パリチャとカイヴァリヤ・ヴォーラの2人が立ち上げた同社は、食料品から玩具まであらゆる商品を迅速にデリバリーするサービスとして、インド最大のクイックコマース企業の1社に成長した。2人は、スタンフォード大学への進学をとりやめた後、スタートアップアクセラレーターのYコンビネータに参加していた。

インドでは、食料品や雑貨を分単位で届けるクイックコマース企業の設立が相次いでおり、ゼプトの競合には、Blinkit(ブリンキット)やInstamart(インスタマート)、BBnow(ビービーナウ)などが挙げられる。

「当社は、各店舗の急速な成長によって企業レベルで黒字化に近づいている。今後も各店舗が生む資金を事業に再投資することで、店舗数を350店から700店に拡大していく」と同社の共同創業者でCEOのパリチャは述べている。

ゼプトの2025年3月までの会計年度の流通取引総額(GMV)は、10億ドル(約1597億円)を突破する見通しで、各店舗の75%がすでに利益を上げているという。また、各店舗が黒字化するまでの期間は、以前は23カ月だったが、現在は6カ月まで短縮されたという。

2022年にフォーブスの『30 UNDER 30 Asia』にヴォーラとともに選出されたパリチャは、現状の勢いが続いた場合、「比較的早い段階で上場できる」と述べている。

ゼプトの今回のシリーズFラウンドは、Glade BrookとNexus、StepStone Groupらが共同で主導し、AvenirやLightspeedらが参加した。また、Yコンビネータの投資会社のYC Continuityの元トップのアヌ・ハリハランが新たに設立したファンドのAvraも参加した。

ゼプトは、昨年8月のシリーズEで評価額14億ドル(約2236億円)で2億ドル(約319億円)を調達していた。


forbes.com 原文

編集=上田裕資

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