20日かその少し前、ロシア空軍のSu-34戦闘爆撃機から、展開式の翼と衛星誘導装置を付けたFAB-3000航空爆弾1発が、ウクライナ北東部ハルキウ市の北15kmほどに位置するリプチ村の建物に投下された。ロシア側によれば、この複数階の建物はウクライナ軍部隊の一時的な拠点として使われていたとされる。
Reportedly the first video of a Russian FAB-3000 UMPK glide bomb strike. https://t.co/C1NY8OXWMG https://t.co/VilUVEYlmJpic.twitter.com/ob32zsPLL9
— Rob Lee (@RALee85) June 20, 2024
New Footage Shows Combat Use of FAB-3000 with UMPC Against Enemy in Liptsy
— OSINT Aggregator (@AggregateOsint) June 22, 2024
A second video has emerged showing the combat use of the FAB-3000 bomb with UMPC, this time targeting enemy air traffic control in Liptsy, in the Kharkov direction. The picture shows a still of the bomb… pic.twitter.com/9lpxGJ2cZd
2発はいずれも目標からわずかにそれた地点に着弾したが、それはあまり問題にならなかった。ロシアの人気テレグラム・チャンネル「Fighterbomber」の説明によれば、FAB-3000は爆風によって半径230mの範囲に損害を与え、殺傷力のある破片を1240m先までまき散らすという。
目標地点から10m程度ずれても、Su-34によるFAB-3000型滑空爆を用いた爆撃としては「素晴らしい結果」(Fighterbomber)ということになる。
Fighterbomberはその一方で、より小型のFAB-1500(重量1.5t)型の滑空爆弾をSu-34に搭載させたほうが、さらに大きな損害を与えられただろうと推測している。
Su-34は、FAB-3000型滑空爆弾は1発しか搭載できないが、FAB-1500型滑空爆弾なら3発搭載できる。後者の兵装は一見、前者より見劣りするかもしれないが、実はこちらのほうがはるかに効果的だ。