スタインは「アメリカとイギリスはスキルの課題において似たような問題に直面している、大部分において、トップパフォーマーの国々に追いついていない」と述べる。
政府、大学、雇用主が学生や従業員に必要なスキルを身につける必要性を促進するのは遅れていると彼女は話す。また、両国の経済にとって根本的な問題は、職場のスキルについて必要な情報を労働者に提供することを含め、スキルへの投資が不足していることだ、と彼女は付け加えた。
「人材獲得競争が激しい時代において、米国と英国はスキルアップとリスキリング(職業能力の再開発)への支援に真剣に取り組む必要があります」とスタインは言う。「そうしなければ、これらの大国は取り残されてしまうでしょう」
コーセラがスキル習得の唯一の手段ではなく、一部の国ではより人気のある代替手段もあるだろう。しかし、その規模と世界的な範囲を考えると、コーセラの数字はスキル教育のトレンドを示す指標となっている。
特に英国が生成AIスキル競争で後れを取る可能性があるという懸念は、AIを用いた教育サービス企業のSensay(センセイ)の創業者であるダン・トムソンも同様に指摘する。
世界クラスの大学があることで英国は有利なスタートを切ったが、AIスキルへの大規模な投資がなければこの優位性を無駄にしてしまう危険性があると彼は話す。また、進展の遅れは、AIをあらゆることの中心に据えているUAE(アラブ首長国連邦)や中国といった競争相手とは対照的だと彼は付け加えた。
「英国の一流大学は、自分たちがいつも先頭を走れると考え、慢心に陥ることは許されません」と彼は言う。「開発のペースについていくには、英国の大学はこれまで以上に包括的に生成AIを受け入れる必要があります」
(forbes.com 原文)