ソニー・ミュージックが、この金額を支払うことに同意した会社だ。同社が取得する権利の中には、名称や肖像の使用権などクイーンに関連するさまざまな権利も含まれているが、米エンターテインメント業界誌「Variety(バラエティ)」によると、ライブ演奏から得られる金銭は含まれていないとのこと。クイーンは現在もライブ演奏活動を続けており、近年はアダム・ランバートを亡くなったフレディ・マーキュリーの代役にしてツアーを行っている。
今回の買収は、単独アーティストの楽曲の権利では史上最高額になる模様だ。これまで10億ドル(約1590億円)を超える額で売却された話は、少なくとも公には知られていない。今、その限界が突破されることになり、これは音楽業界の将来に大きな金銭的影響を及ぼすかもしれない。
クイーンの楽曲の権利を獲得しようと、しばらく前からいくつかの企業が動いていた。クイーンがオリジナルメンバーで活動していた時期に生み出されたヒット曲の権利をめぐり、入札合戦のようなものがあったと思われるが、その名誉を争うために必要な資金を集められた企業は多くない。
Varietyによると、最近まで話し合いに加わっていた企業が他にもあったというが、その匿名の企業は9000万ドル(1430億円)を超える入札には応じられなかったというから、実際にはそれほど熾烈な競争ではなかったようだ。
(forbes.com 原文)