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国内

2024.06.24 17:00

古の時代から人類が追い求める「不老長寿・健康」テックの現在

シリコンバレーでは新時代の「ロンジェビティ」「エイジテック」企業が誕生している

現在、スタートアップの発信地シリコンバレーではLongevity(ロンジェビティ)・AgeTech(エイジテック)セクターの新時代を感じさせる企業が次々と誕生している。

「Longevity」という言葉は、日本語では不老長寿、健康長寿と訳されることが多い。

この産業では、健康寿命の延伸を目的として、多くのスタートアップが新たな市場を切り拓いている。よく想像されるシニア向けのテクノロジーだけでなく、バイオテクノロジーや予防医学、再生医療といった分野、若々しく長く生きるために老化を防ごうとする研究が、この新たな産業の基盤を形成している。

オンライン診療サービス、在宅での療養支援、家庭用検査キットを提供するデジタルヘルスセクターはコロナ禍を経て盛り上がりを見せていたが、ウォルマートが51カ所に展開していたヘルスセンターとバーチャルヘルスケアサービスを閉鎖するなど、陰りが見えている。デジタルヘルスセクターの投資額は2019年には179億ドル(約2兆8300億円)。2021年には527億ドル(約8兆3300円)と右肩上がりだったものの、2022年には255億ドル(約4兆300億円)と一転、減少基調にある。

しかし、Longevity・AgeTechセクターは現在も成長を続けている。その投資額は、2019年には16億9000万ドル(約2700億円)だったものの、2021年には37億7000万ドル(約6000億円)、2022年には41億1000万ドル(約6500円)と上昇基調にある。このことからもわかるように、同セクターは投資家たちからの巨額のマネーを吸い寄せているのだ。

日本でも盛んな「不老長寿・健康」テック

そんなLongevity・AgeTechセクターで、スクラムベンチャーズが注目している日本の代表的なスタートアップをいくつか紹介しよう。

・ekei labs

東京と沖縄科学技術大学院大学(OIST)に拠点を持つスタートアップ、「ekei labs」は糖鎖を計測することで生物学的年齢を測定する技術を開発し、老化抑制ソリューションを提供している。彼らの技術は、個々の健康状態をより正確に把握することで、ライフスタイル改善を促し、老化抑制を実現しようとしている。

ekei labs

ekei labs

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文=渡部優也 編集=安井克至

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