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2024.06.21 14:30

環境活動家がテイラー・スウィフトの自家用ジェットを狙った疑い

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環境保護団体の活動家たちが6月20日、英国のロンドン・スタンステッド空港に駐機中の複数のプライベートジェット機にスプレー塗料を吹き付けた。これは、ロンドン公演に向かうテイラー・スウィフトのプライベートジェットが、この空港に到着した数時間後のことだった。

環境保護団体のジャスト・ストップ・オイルの声明によると、抗議を行った活動家のジェニファー・コワルスキーとコール・マクドナルドの2名は、空港のフェンスを破って現地時間午前5時に駐機場に侵入した。

彼らは、オレンジ色の塗料を駐機中の航空機2機に吹き付けた。しかし、テイラー・スウィフトのジェットが被害を受けたかどうかは不明だ。スウィフトが乗ったプライベートジェットは、19日夜にスタンステッド空港に着陸したことが、航空機を追跡するトラッカーによって確認されている。

ジャスト・ストップ・オイルは声明で、今後も同様の抗議活動が繰り返され、「化石燃料経済にとって重要な地域」が標的になると警告している。英紙インディペンデントは、空港の広報担当者の話を引用して、2人の活動家がエセックス警察に逮捕されたと報じた。

活動家のマクドナルドは声明で、「私たちは2つの世界に生きています。1つはビリオネアが贅沢な暮らしを送り、プライベートジェットでどこへでも飛び回れる世界です。もう1つは、何百万人もの人々が耐え難い生活を強いられている世界です。しかし、ビリオネアも決して無敵ではありません。気候変動は私たちすべてに影響を与えます」と述べている。

環境保護団体のジャスト・ストップ・オイルは、今回の空港での抗議活動の前日に、英南西部にある巨大遺跡「ストーンヘンジ」でオレンジ色のペンキを散布する事件を起こしていた。同グループは後に、散布したペンキがコーンスターチに色をつけたもので、「雨で洗い流される」と述べていた。

この事件の2人の活動家は、遺跡を損壊した容疑で地元警察に逮捕された。ジャスト・ストップ・オイルの物議を醸す抗議戦術は、スナク首相を含む英国政府の高官から非難されている。スナク首相は19日、ストーンヘンジの事件を「恥ずべき破壊行為」だと述べた。ジャスト・ストップ・オイルは、ゴッホの絵画「ひまわり」にスープを投げつけるなどの過激な抗議行動で知られている。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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