サイエンス

2024.06.23 14:00

インドの「4大毒ヘビ」 死なないための5つのアドバイス

インドコブラ(Getty Images)

インドコブラ(Getty Images)

もしもインドでヘビに咬まれたとしたら、有力な容疑者は以下の4種だ。ラッセルクサリヘビ、インドアマガサヘビ、インドコブラ、カーペットバイバー。これら4種はまとめて「ビッグ・フォー」と呼ばれるが、このネーミングの由来はサイズの大きさではなく、分布の広さと致死率の高さにある。
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米国では毒ヘビによる咬傷は比較的まれで、死ぬようなことは少ない。だが、インドとスリランカでは、ビッグ・フォーの咬傷による死者が毎年かなりの数に上る。インドでは年間推定4万6000~6万人が、これら4種の毒ヘビに咬まれて命を落としている。世界で毒ヘビ咬傷により死亡する人が年間推定8万1000~14万人であることを考えれば、その多さがわかるだろう。

死者数が多い理由はいくつかあるが、主な3つは以下の通りだ。

1. インドの人口密度とヘビの身近さ

インドは、国土面積では世界トップクラスではないが、人口に関しては2023年に中国を抜き、世界最多となった。インドの面積は世界の陸地の2.4%にすぎないが、世界人口の17.7%以上がこの国に住んでいる。

高い人口密度によって、土地利用転換への圧力は高まり、自然環境に人間活動がますます侵食するようになった。自然環境には当然、ヘビの生息地も含まれる。
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その結果、インドの多くの地域、とりわけ国土の大半を占める農村部では、ビッグ・フォーの生息地が人間の居住環境と重複している。ヘビと人間が隣り合って暮らしていれば、否応なくヘビとの遭遇、そして咬傷が起こる確率は上がる。

ラッセルクサリヘビ(Shutterstock.com)

ラッセルクサリヘビ(Shutterstock.com)

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翻訳=的場知之/ガリレオ

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