リーダーシップ

2024.06.26 14:00

採用プロセスを見直し、かかる時間を半分にする「4つの改善案」

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あなたの会社の採用プロセスには変革が必要だろうか? それを考える上で、興味深い統計がいくつかある。

・企業は選考プロセスの長期化により、候補者の89%を失う(G2.com
・採用担当者の4分の3が、優秀な人材を惹きつけるには、候補者の組織についての理解を高めるのが効果的だと答えており、雇用主が持つブランドは強力なビジネスツールであることが確認されている(CMD Recruitment
・採用プロセスの強化に投資する組織は、新規採用者の質を70%向上できる(G2.com

この1年で採用の現場は劇的に変化した。雇用市場の振り子は揺れ動き、雇用者が再び優位に立ったのだ。

ということは、企業が有能な候補者を採用するのに要する時間は大幅に短縮されているはずだ。しかし、もしあなたの企業が採用ポジションを満たすのにこれまでと同じ時間かそれ以上かかっているのであれば、それは採用プロセスに大きな問題があることを意味する。

そこで、採用プロセスを一新し、採用期間を半分に短縮するための4つの方法を紹介しよう。

1. 採用活動を始める前に、募集しているポジションの職務要件を明確にする

採用担当者が候補者に対し、10年間の職務経験や関連する分野の学位を求めるのは珍しいことではない。しかし、これらの条件は本当に必要条件なのだろうか? それとも「持っていて損はない」という程度の条件なのだろうか?

最初に適切でない要件を設定してしまえば、採用プロセスは大幅に遅れることになる。だからこそ、候補者を探し始める前に、要件を具体化することが重要なのだ。

2. 採用プロセスに関わる人物を厳選する

採用プロセスに参加する社員全員のリストを作成しよう。そして、リストの真ん中に線を引くのだ。このリストに載せておくに値する正当な理由がない限り、線より下にいる人たちはプロセスから外そう。

3. 面接の最終段階では、あらかじめリファレンスチェックを進めておく

こうすることで、採用担当者はその場でオファーを出すことができる。

4. 採用担当のマネージャーに、給与に関する交渉の権限を与える

その結果、採用担当者が人事部と交渉するために発生する無駄な時間を省くことができる。

これらの中から腑に落ちたものを1つ選び、すぐに実行してみよう。そうすれば、採用プロセスを大幅に改善し、優秀な人材を惹きつけ、新入社員の質を高める道が開けるはずだ。すぐに結果が出るだろう。

forbes.com原文

翻訳=江津拓哉

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