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2024.07.10 16:15

一流人でも知らない香りのマナー。男性がつけちゃいけない「あそこ」とは

sasun bughdaryan/GettyImages

繊細な和食やワインを楽しむ席で、きつい香水の香りに場を台無しにされた経験は一度や二度あるのではないだろうか。レストランやバーのなかには「香水お断り」「香水は控えめに」を謳っているお店もあり、適切な香りのまとい方は、一流のビジネスパーソンとしてもぜひ押さえておきたいところだ。

では実際、周りに嫌な思いをさせずスマートに香りをまとうには、どうすればいいのだろう。“さりげない余韻を漂わせる香り使い”について、フレグランスアドバイザーのMAHO氏にレクチャーして頂いた。

 「香りをつまみにワインを」

お話を伺ったのは、ペルフーメラボラトリーの「FUEGUIA 1833」麻布台ギャラリー。香水のショップ内でワインを提供している世界唯一のお店で、「香りをおつまみにワインを頂く」という稀有な体験ができる(香水×ワインのイベントの様子はこちら)。

賢い香水のまとい方. 香水の量=酒量?


「お酒の達人は、たくさん量を飲める人ではなく、自分に合う量をわきまえて嗜める人ですよね。香水も同じで、TPOをわきまえてどう付き合えるかがとても大切です」とMAHO氏。気を付けるポイントは以下のとおりだ。

1. サイドバック&下半身を中心に

くどくならない香りのまとい方の基本として、「サイドバック」を基本に覚えておくとよい。すなわち体の前側(フロント)に香水をつけると、前から香りが攻める感じが強くなるが、体の横側や後ろ側に香水をつけることで、同じ量でも追い風にように、すれ違いざまにふんわり香る演出ができるという。

そしてワインもグラスの底から香りが立ち昇るように、香水も肌に乗せると、下から上へのぼっていく。周りの方々の鼻に近い上半身につけると、思いのほか強く香らせてしまう可能性がある。もちろん華やかな場での演出を狙うなら良いのだが、香りを目立たせたくない場合には、ウェストラインより下につけるのがおすすめだ。

具体的には、男性の場合はわき腹、ももの裏など直線的なライン。女性なら、ウェストのくびれ、ひざの裏側、足首など「体のくびれ」を目指すと良いという。「男性がくびれ(曲線)にスプレーすると、その瞬間、不思議なことに何となく、くねっとしたポーズになってしまいます。グラスを持つ所作も大事なように、せっかくなら、香水をまとう仕草にも気を使いたいものです」。


2. つける量は1カ所1プッシュ ごしごしNG

高温多湿の時期はとくに、香水の香りが強く出やすい。つける場所とつける量にも注意したい。まずは「1か所に1プッシュ」が基本で、香水で肌が濡れず霧になる距離=自分のひじから手首までの距離を離してスプレーすると良い。すぐ近くから吹きかけて擦って伸ばす人もいるが、「局所的に香りが強くなり全体になじまない可能性がありますし、そもそも香りが早送りになってしまう」とMAHOさん。時間経過とともに柔らかく身体になじむ香りを楽しみたいなら、つけ方にも注意してみよう。

3.気になる相手にはひじの内側

応用編として、気になる相手にピンポイントでどきっとさせたいときの豆知識も教えて頂いた。少し高度な技になるが、アルコールベースの香水ではなく、点で直接肌に乗せるタイプのオイル状の香水を、ひじの内側に乗せるといいという。オイル状のものは、近しい距離感でのみ香るため、例えばグラスなどを手渡した際に、ふわりとさりげなく香らせることができるのだ。

「手首ではなくひじの内側であることもポイントです」とMAHOさん。手首だとダイレクトに香りが届いてしまうが、ひじの内側であれば、離れ際の余韻で香らせることができる。ちなみに直接肌にまとうタイプの香水として、FUEGUIA 1833では「PURA ESENCIA」というシリーズを展開している。
120種類もの作品を揃えるフエギア。

120種類以上もの作品を揃えるFUEGUIA 1833。

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