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2024.06.21 10:30

【米国株ウォッチ】バフェットが猛然と買い進める石油大手オキシデンタル

Bill Pugliano/Getty Images

米国の石油関連企業、オキシデンタル・ペトロリアム(ティッカーシンボル:OXY)の株価は昨年6月の時点で約57ドルだった。そこから1年が経った今も、同社の株価は61ドルに留まっている。

配当利回りは1.3%弱で、株価は年率換算で7%の上昇だ。興奮するにはこの上昇率では物足りないだろう。しかし、ウォーレン・バフェットに面と向かってそう言えるだろうか。

米国時間6月18日に公開された米証券取引委員会(SEC)への提出書類によると、バフェットが率いるバークシャー・ハサウェイは、ヒューストンに本社を置くオキシデンタルの株式を買い続け、その持ち株比率は28.8%(2億5500万株以上)に達した。

オキシデンタルをはじめ、伝統的なエネルギー関連の各企業は事業ポートフォリオの多角化に取り組んでいるが、このバフェットの動きは、そうした戦略への信任投票であると解釈する向きもある。

しかし、これまでの長い関係値があるという点を除けば、投資先の選択肢には事欠かないはずのバフェットが、なぜオキシデンタルを選んでいるのかという理由は明確ではない。

長年の関係

今回の株式追加により、オキシデンタルはバークシャーにとって6番目に大きなポジションとなった。バークシャーは第2位の株主に大差を付けるオキシデンタルの筆頭株主でもある。

バークシャーは100億ドル(約1兆5000億円)分のオキシデンタルの優先株も保有している。さらに、8390万株の普通株を50億ドル(平均株価60ドル以下)で購入できるワラントも保有している。もちろん、バークシャーが保有する石油関連企業はオキシデンタルだけではない。バークシャーはシェブロン(ティッカーシンボル:CVX)の約7%を保有しているが、今年初めにその持ち株を一部売却している。
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翻訳=江津拓哉

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