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2024.06.24 00:00

「打診」の意味とビジネスでの活用方法:メール例文付きガイド

「打診」の意味とは?

「打診」はビジネスシーンで頻繁に使われる言葉で、「相談する」や「持ちかける」という意味があります。この言葉は元々医療用語で、医師が患者の身体を指先や打診機で叩き、その音の響きから内臓の状態を確認することを指していました。現在では、相手に提案を投げかけて反応を見ることを意味し、ビジネスの取引や交渉の初期段階でよく使われます。

ビジネスでの「打診メール」の使い方と例文

打診メールを送る際には、以下のポイントを押さえると効果的です。本題を要約したわかりやすい件名、丁寧なあいさつ文、送り主の情報、打診の理由や内容、相手を気遣う内容を含めることが重要です。これらの要素を盛り込むことで、受け取る側に誠意と配慮が伝わりやすくなります。

打診メールの例文

例文をいくつか紹介します。

件名:打ち合わせに関する日時調整のお願い

株式会社○○の□□様

いつもお世話になっております。株式会社△△の▲▲と申します。

先日ご提案いただいた新商品の共同開発について、一度打ち合わせをさせていただきたいと考えております。以下の日時でご都合の良い時間を教えていただけますと幸いです。

- 9月4日(月)09:00~18:00
- 9月5日(火)09:00~18:00
- 9月8日(金)09:00~18:00

お忙しい中恐縮ですが、ご検討のほど何卒よろしくお願いいたします。

署名

打診メールを承諾する際の例文

件名:Re:打ち合わせに関する日時調整のお願い

株式会社○○の□□様

いつもお世話になっております。株式会社△△の▲▲です。

打ち合わせの日時調整についてご連絡ありがとうございます。9月4日(月)13:00~14:00で承諾いたします。そのほかの日時でも問題ございませんので、ご検討のほどよろしくお願いいたします。

署名

打診メールを断る際の例文

件名:Re:新商品の共同開発の件について

株式会社○○の□□様

いつもお世話になっております。株式会社△△の▲▲です。

新商品の共同開発の件につきましてご提案いただきありがとうございます。社内で検討いたしました結果、今回は見送らせていただくこととなりました。お断りする形となり大変申し訳ございません。またの機会がございましたら、どうぞよろしくお願いいたします。

署名

「打診」する際の注意点

「打診」をする際には、以下の2つの点に注意が必要です。まず、確定事項や依頼の文脈で行わないこと。打診はあくまで相談の段階であり、相手の反応を見ながら意見をすり合わせる意図で行うべきです。確定事項や依頼として捉えられると、相手に誤解を与える可能性があります。

確定事項・依頼の文脈で行わない

「打診」はあくまでも意見や反応を確認するためのものであり、確定事項や依頼の文脈で行ってはいけません。例えば、「この条件で進めてください」という形ではなく、「この条件で進めることについてどうお考えですか?」といった形で提案をする必要があります。

受け取られ方に注意する

「打診」は相手によっては「お願い」や「依頼」として受け取られる場合があります。相手の反応を見ながら、適切な表現を使うことが重要です。場合によっては、「提案」や「相談」といった言葉に言い換えることも考えましょう。

「打診」の類語・言い換え表現

「打診」の類語としては、「提案」「提示」「表明」「是非を問う」などがあります。これらの表現を使い分けることで、コミュニケーションがより円滑になります。

「提案」

「提案」は相手に意見や案を伝える意味があります。打診が誤解される可能性がある場合に、「提案」を使うと良いでしょう。

例文:

○○の企画について、Aの方向でご提案させていただきたいのですが、いかがでしょうか。

「提示」

「提示」は「差し出して見せる」という意味があり、事前に条件を交渉する場面で使われます。

例文:

○○の件につきまして、見積金額をご提示させていただきます。

「表明」

「表明」は「自分の考えや決意を示す」という意味があります。ビジネスシーンでは、大勢の人の前で意見を伝える際に使われます。

例文:

○○への参加を表明します。

「是非を問う」

「是非を問う」は「賛成か反対かを問いかける」という意味です。「打診」と似たニュアンスがあります。

例文:

○○の意見について、是非を問いかけました。

ビジネスでの「打診」を使うポイント

「打診」を使う際のポイントを、打診する側と打診される側の立場から解説します。

打診する側の場合

自分が打診をする際は、丁寧な対応を心がけましょう。相手を尊重する姿勢を見せることで、コミュニケーションが円滑に進みます。また、相手から打診を否定される可能性も考慮し、別の提案も準備しておくと良いでしょう。

打診された側の場合

相手から打診された場合は、一度意見を持ち帰って検討する時間を設けることが大切です。自分に決定権がないのに、その場で打診を承諾してしまうと、後々トラブルになるかもしれません。打診を受けた後は、速やかに上司に報告して意見を聞くことが重要です。

まとめ

「打診」という言葉の意味や使い方、例文を紹介しました。適切に使いこなすことで、ビジネスシーンでのコミュニケーションが円滑になり、相手に誤解を与えずに意見を伝えることができます。打診を行う際には、相手の反応を見ながら丁寧に対応し、誤解を避けるために類語も活用することがポイントです。

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