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2024.06.24 00:00

「相違ございません」の意味と使い方:シーン別例文と注意点

「相違ございません」の意味とは?

「相違ございません」は、ビジネスシーンで頻繁に使われる表現で、「相違ない」を丁寧に表現した言葉です。ここでの「相違」とは、二つのものの間に差がなく、違いがないことを意味します。この表現を用いることで、相手の意見や提案に対する賛同や確認を丁寧に伝えることができます。

「相違ございません」の使い方と例文

「相違ございません」は、同意や確認、謝罪の際に使うことが多いです。以下に、それぞれのシーン別の使い方と具体的な例文を紹介します。

同意を表す場面

「相違ございません」は、相手の意見や提案に同意する際に使われます。特に上司や取引先など、目上の人に対して使うと丁寧な印象を与えます。

例文:

ご提案いただいた内容について、私も同じ意見です。相違ございません。

次回のプロジェクトの進行方法について、私もその方針に賛成です。相違ございません。

契約内容に関して、確認したところ、相違ございません。

確認をする場面

「相違ございません」は、不明確な点を確認する際にも使われます。これにより、認識のずれを解消し、スムーズなコミュニケーションを図ることができます。

例文:

依頼内容に誤りがないか、ご確認ください。相違ございませんか。

お知らせいただいた住所に間違いがないか、ご確認をお願いします。相違ございませんか。

ご注文内容はこちらでよろしいでしょうか。相違ございませんか。

謝罪を伝える場面

「相違ございません」は、謝罪の際にも使用されます。相手の指摘に同意することで、誠意を示しやすくなります。ただし、この表現自体に謝罪の意味は含まれていないため、謝罪の言葉を添えることが重要です。

例文:

ご指摘いただいた件について確認したところ、確かにその通りでした。相違ございません。大変申し訳ございませんでした。

確認の結果、ご指摘の事実と一致しておりました。相違ございません。至急、対応いたします。

ご指摘いただいた点に誤りがありました。相違ございません。ご迷惑をおかけし、申し訳ございません。

「相違ございません」と「相違ありません」との違い

「相違ございません」は「相違ありません」をより丁寧に表現したものです。どちらも「相違ない」という意味ですが、「ございません」の方が敬意の度合いが高く、より丁寧な敬語表現となります。特に丁寧に表現したい場合や、ビジネスシーンでは「相違ございません」を使うと良いでしょう。

「相違ございません」と「間違いございません」との違い

「相違ございません」と「間違いございません」は似ていますが、ニュアンスが異なります。「相違ございません」は二つのものを比較した結果、違いがないことを表すのに対し、「間違いございません」は誤りがないことを示します。用途に応じて適切に使い分けることが重要です。

例文:

次回の打ち合わせは、この日時に設定しましょう → 相違ございません

総会が開かれるのは、こちらの日時で合っていますか → 間違いございません

「相違ございません」を使用する際の注意点

「相違ございません」を使う際には、以下の点に注意が必要です。

目上の人に対して使う

「相違ございません」は、目上の人やビジネスの重要な場面で使う表現です。同僚や部下に対して使うと、丁寧すぎて違和感を与える可能性があります。この場合は「相違ありません」や「相違ないです」を使うと良いでしょう。

二重敬語に注意する

「相違ございませんでしょうか」という表現は二重敬語となり、不適切です。正しい表現は「相違ございませんか」ですので、注意しましょう。

「相違ございません」の類語・言い換え表現

「相違ございません」はやや限られたシーンで使われるため、類語や言い換え表現も覚えておくと便利です。以下にいくつかの例を挙げます。

「おっしゃる通りです」

相手の発言に同意する際に使う表現で、「その通りである」という意味です。繰り返し使いがちなため、注意が必要です。

例文:

ご説明いただいた内容については、全くその通りです。おっしゃる通りです。

いただいたご提案について、全面的に賛成です。おっしゃる通りです。

「ご指摘の通りです」

何か指摘を受けた際に同意の意味を込めて使われます。

例文:

ご指摘いただいた点について、その通りです。すぐに対応いたします。

いただいた指摘について、確認しましたところ、その通りでした。ご指摘の通りです。

「ご理解の通りです」

相手の理解に基づいた意見や提案に同意する際に使います。

例文:

先ほどのご説明について、理解いたしました。その通りです。

ご理解いただいた内容について、特に問題はありません。その通りです。

「ごもっともです」

相手の意見が理にかなっていることを示す表現です。

例文:

おっしゃる通りです。ごもっともなご意見です。

いただいたご指摘について、その通りです。ごもっともです。

「異存ございません」

反対意見がないことを示す表現です。

例文:

特に異論はありません。その計画で進めましょう。

ご提案について、全く問題ありません。異存ございません。

まとめ

「相違ございません」はビジネスシーンで重要な表現です。適切に使いこなすことで、コミュニケーションが円滑になり、相手に敬意を示すことができます。類語や言い換え表現も活用し、状況に応じて使い分けることで、より効果的なコミュニケーションが図れるでしょう。適切な言葉遣いは、社会人としての品格や知性を表しますので、ぜひ正確に使えるように練習してみてください。

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