フレームは足を高く上げなくても楽に乗り降りできるステップスルー型で、身長6フィート(約183cm)の筆者が乗るとちょっと小さく感じた。もっと小柄な人やおそらく成長途中のティーンエイジャーには適合すると思われる。私の身長ではかがまないと快適に着座するのが難しい。そのため、シートに座ると前傾姿勢になり、落ち着かず圧迫感があるので(シート自体は非常に快適なのだが)、長時間の乗車は遠慮したくなった。しかし、身長5’10フィート(約178cm)以下の人ならまったく問題ないだろう。
乗り心地それ自体はすばらしい。スポークホイールに装着された太くて耐衝撃性に優れたタイヤのおかげもあり、でこぼこした街路や路面に空いた小さな穴さえも平らに感じられるほど。さらに、舗装されていない林道などでも容易に走行できる。前後ともに備わるサスペンションはプリロード調整が可能で、スプリングを好みの快適さに合わせて設定できる。
ブレーキは油圧式で、ハンドルバーは持ち手の部分がライズして(上がって)おり、すてきな明るいヘッドライトも装備している。他にも安全装備としてテールライト、ブレーキライト、各部のリフレクターなどが備わる。とはいえ、ターンシグナル(ウインカー)やホーン、ハンドルバーにミラーも標準装備してほしかったところだ。このジャンルの乗り物はそれらをすべて装備しているものが多いので、私が試乗した車両には欠けていることが目立った。