海外

2024.06.20 10:30

エヌビディアやウーバーが支援、自動運転トラック「ワービ」が316億円調達

そのような状況下でワービは、テキサス州での試験運行を進め、来年にも初の商業運行を行おうとしている。トラックメーカーのボルボとスカニアも、ポルシェやイケア傘下のインカ・インベストメンツとともに、今回の調達ラウンドに参加した。

エヌビディアの支援も

「ワービは、最先端の生成AIを現実世界に適用することで、自動運転トラックを実現しようとしています」と、ワービの主要技術パートナーであるエヌビディアの創設者でCEOのジェンスン・フアンは、声明で述べている。「私は10年以上も前から、ラケル(ウルスタン)のAIにおける先進的な取り組みを支援してきました。不可能を可能にする彼女の粘り強さは、私にとって大きな刺激となっています」と彼は語った。

今回の調達によりワービの累計調達額は、2億8000万ドルを突破した。この金額は、同じく自動運転トラックによる商業配送の準備を進めているオーロラなどの競合の調達額に比べればはるかに少ないが、ウルスタンは、ワービのアプローチは開発や維持にかかるコストがはるかに少ないと考えている。

その違いは、ワービのAIを用いた自動運転が、「行動の結果を理解するように訓練されている」ことから生じているとウルタスンは述べている。つまり、同社のAIは、「もしこの操作を行えば、このようなことが起こる。したがってこれは良いことではない」という推論が行えると彼女は説明する。これに対して、競合他社が採用する、機械学習モデルに依存するデータ重視のAIによるアプローチは、「何をすべきか指示してください」というケースが多いと彼女は特定の企業名を挙げずに語った。

「ワービのAIファーストのアプローチは、スケーラビリティと資本効率の両面で非常に魅力的なソリューションを提供する」と、ウーバーのダラ・コスロシャヒは声明で述べている。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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