登山地図GPSアプリ「YAMAP」を運営するヤマップは、2023年5月から2024年4月30日までの1年間にアプリユーザーから寄せられたデータをもとに、北海道・東北から九州・沖縄まで全国8エリアごとに迷いやすい地点のトップ3を公開した。アプリの投稿にある「迷いやすい」タグが集中する地点を抽出し、フィールドメモの「参考になった」の評価数から選出している。自治体などと連携した「遭難ZERO協定」の一環としてヤマップが2021年から発表しているもので、これはその最新版だ。
北海道・東北エリアは、1位が宮城県の青麻山から登山口までの間。2位が福島県ミノブチ岳の長英新道分岐からミチノブ岳の間。3位が宮城県水引入道のみやぎ蔵王白石スキー場から水引入道の間、といった具合だ。たとえば、近畿で1位になった京都府如意ヶ岳の場合、ガードレールの下を潜る非常にわかりづらいルートで、注意を促す投稿が多い。
YAMAPは、登る山の地図と推奨ルートをダウンロードすると、電波が届かない場所でもGPSを頼りに現在位置がわかる仕組みになっている。登山届の提出や登山計画を家族と共有するなどの機能もあり登山者には強い味方だが、登山道に関する情報を投稿でき、多くの人たちと情報を共有することで、より安全な登山が実現する。まさに善意にもとづくネット社会の「いいとこ取り」アプリと言える。
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