1962年にさがみ典礼として創業したアルファクラブ武蔵野は、2032年に70周年を迎える。それにあたり、VIVION70の具体的なプランを創案する「未来創造会議」を2021年から実施し、若手社員から数々の提案がなされた。そのうち、遺骨をロケットで宇宙に散骨する宇宙葬、ライフエンディング事業に特化したコーポレート・ベンチャー・キャピタル「LifeShift Innovaiton1号ファンド」、遺体管理のDX化などはすでに実現している。
また、7月にはメタバース霊園「風の霊」をリリース、予算、規模、家族の意向を聞いてAIが祭壇のデザインを行う「AI祭壇」サービスの提供や、2040年にピークアウトするとされる葬儀の効率化を目指し、テクノロジーを融合させた葬儀場の建設も計画している。
だがとくに目を惹くのは、高高度気球による宇宙観光を行うアメリカのSpace Perspective(スペース・パースペクティブ)と提携した宇宙生前葬計画だ。もっとも、同社は今年中の有人試験飛行を実施するとしているため、実現するのは少し先になりそうだが。宇宙散骨は、これまでアメリカで行っていた散骨式が国内でできるよう、JAXAと交渉を進めるという。
不謹慎なようだが、葬儀分野が面白い。
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