そんな、実際に端末を導入した教育現場の教員を対象に、実態調査をキングソフトが行っている。
それによると、導入している端末としては、「Chromebook」が41.6%でトップ。続いて「iPad」が34.7%、「Windows PC」が28.7%となっている。
それぞれの環境で利用するグループウェアとしては、Chromebookが「Google Workspace」で54.8%、iPadも同様に「Google Workspace」が51.4%。Windows PCは「Microsoft 365」が62.1%となっている。やはり、それぞれ親密性の高いものを使っているようだ。
利用率トップとなったChromebookを利用する中で、便利だと思うこととしては、「シンプルで起動が早い」が59.5%でトップ。「バッテリーの持ちがよい」が26.2%、「直感的な操作が可能」が21.4%と続いている。その他の意見としては、「安価で使える」「グループ学習ができる」「クリスルームで連絡、宿題、課題が出せる」などがあった。
逆にChromebookを使っていての悩みとしては、「自身が慣れ親しんでおらず、自動・生徒に教えにくい」が38.1%、「WindowsやMac特有のアプリが使用できない」が33.3%、「オフィスソフトを使用する機会がない」が26.2%となっている。
また、生徒にオフィスソフトの操作は学習させておくべきかの問いには、「非常にそう思う」「ややそう思う」を合わせて87.1%の人が「思う」と回答。将来的に職場で利用するソフトであり、今からスキルを身に着けておくべきという考えが多いようだ。
Chromebookは、ほかの端末に比べて安価なため、導入しやすいものの、ふだん使っているのはWindows PCかMacがほとんどのはずなので、生徒へ教えるというのは新たに学ぶ必要がある。また、指導要綱にもよるが、オフィス系アプリを利用した授業というのは、将来に向けてあったほうがいいだろう。子供たちがきちんとスキルを身につけられる教育を目指して、日々改善していってほしい。
出典:キングソフト「教育現場のPC・タブレット導入に関する実態調査」より