資産運用

2024.06.22 10:45

毎年1200億円もの休眠口座が発生する理由

GettyImages

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政府によると、10年間放置したままの預金口座、いわゆる休眠口座は毎年1200億円程度発生しているという。そのような預金は休眠預金等活用法により、民間公益活動のために活用されることになる。そんな休眠口座についてバリューファーストが運営するゼニエモンが、10代以上の男女を対象にアンケートを行っている。

それによると、所有する銀行口座の数は3口座以上が86.57%と圧倒。多くの人が複数口座を開いて管理していることになる。

そして、休眠口座はどれぐらいあるのか問うたところ、「保有していない」がわずか3.14%で、「1口座」が72.86%、「2口座」が17.14%、「3口座以上」が6.86%という結果になった。

休眠口座になった理由を見てみると、「退職・転職」がトップで、続いて「転居」、「必要ない」「利用する理由がなくなった」となっている。

休眠口座を解約しない理由としては、「手続きが面倒」がトップ。「いつか使うかもしれない」「理由はない」と続いており、その他の理由を総合的に見ると、解約するのが面倒というのが圧倒的理由になっているようだ。

では、どういう方法であれば解約するかの問いには、「Web」が82%と圧倒的で、いつでもどこでも人を介さずに済ませたいという思いがあるようだ。

では、休眠貯金等活用法があることを知っているかの問いには、「知っている」は23.14%にとどまっており、制度自体の認知はかなり低い。

筆者も休眠口座に近いものはある。やはり企業に就職するとき指定の銀行口座が必要で、いくつかの口座を開いた結果、メイン以外はほとんど動いていない状態になっている。それでも解約しないのは、面倒なのと分散しておくのもいいかもと思っているからだ。ただ、いまだと資産運用を考えたほうがいいと感じている。

ちなみに、休眠貯金等活用法が施行されているが、申し出れば資金として活用されない。最近はWebでも解約手続きができる銀行もあり、いま一度見直して保有する銀行口座の断捨離をしてみたはいかがだろうか。

出典:バリューファースト「休眠口座に関するアンケート」より

文=飯島範久

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