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2024.06.20 00:00

「同上」の正しい使い方と注意点:ビジネス文書や履歴書での具体例

「同上」の意味とその重要性

「同上」は、前に述べた内容と同じであることを示す便利な表現です。ビジネスシーンや履歴書作成において、正しく使うことで文書を読みやすくし、効率的な情報伝達を図ることができます。

「同上」の基本的な意味

「同上(どうじょう)」とは、「上に述べたことと同じ」という意味を持ちます。この表現は、書類や表、リストなどで同じ内容を繰り返す際に使用され、文書をすっきりと見やすくする効果があります。

「同上」と「同左」「同右」の違い

「同上」は上に記載した内容を指しますが、左側に記載した内容を示す場合は「同左」、右側の場合は「同右」を使用します。それぞれの使い方を理解し、適切に使い分けることが重要です。


「同上」を使う際の注意点とルール

「同上」を使用する際には、いくつかの注意点とルールがあります。これらを守ることで、正確かつ丁寧な文書を作成することができます。

元の項目は正しく記載する

「同上」を使用するためには、元となる項目が正確に記載されていることが前提です。例えば、住所を記載する際には、丁目や番地を省略せずに詳細に記載する必要があります。

使いすぎに注意する

「同上」を多用すると、読み手に手抜きと捉えられることがあります。特に履歴書の学歴欄や職歴欄には使用を避け、必要な箇所にのみ適切に使うよう心がけましょう。

「〃」の使用は避ける

「同上」を簡略化した「〃」は、履歴書や正式な文書では不適切です。手を抜いた印象を与えるため、正式な場面では必ず「同上」と記載しましょう。

左詰めで記載する

「同上」は左詰めで記載します。中央や右側に記載すると、空欄と誤解される恐れがあります。左から右へ読み進める日本の文書形式に合わせ、左詰めで書くことが基本です。

ふりがなはふらない

「同上」にはふりがなをふる必要はありません。既にふりがなを振った項目を指し示すため、重複してふりがなを振る必要はないのです。

「同上」を使用できる項目とできない項目

「同上」はすべての項目に使えるわけではありません。使用できる項目とできない項目を把握し、適切に使うことが大切です。

使用できる項目

「同上」を使用できる項目としては、住所、電話番号、緊急連絡先、帰省先などがあります。これらの項目においては、同じ内容を繰り返し記載するよりも「同上」を使うことで、文書を簡潔にすることができます。

使用できない項目

一方で、学歴や職歴などの項目には「同上」を使用しない方が良いです。これらの項目は詳細に記載することが求められるため、省略せずに記載するようにしましょう。

「同上」の具体的な記載例

「同上」を実際にどのように記載するか、具体例を交えて説明します。履歴書の項目ごとに正しい記載方法を確認しましょう。

住所の記載例

履歴書の現住所と連絡先が同じ場合、以下のように記載します。

例: 現住所:〒123-4567 東京都港区1-2-3 ABCマンション101号室 連絡先:同上

電話番号の記載例

電話番号と携帯番号が同じ場合、以下のように記載します。

例: 電話番号:090-1234-5678 携帯番号:同上

「同上」を使用する際の注意点

履歴書に「同上」を使用する際には、いくつかの注意点があります。これらを守ることで、正確で読みやすい履歴書を作成することができます。

「同上」を使う際のマナー

「同上」を使用する際の基本的なマナーとして、省略記号「〃」を使用しないことが挙げられます。正式な書類では、省略せずに「同上」と記載することで、丁寧な印象を与えることができます。

ケースバイケースでの対応

履歴書の書式によっては、「同上」ではなく「同左」や「同右」を使う場合もあります。具体的な状況に応じて適切な表現を選ぶことが求められます。


まとめ

「同上」は、文書を簡潔にし、読みやすくするための便利な表現です。しかし、正しい使い方を守らないと、逆に手抜きや不誠実な印象を与える可能性があります。ビジネスシーンや履歴書作成において、「同上」の正しい使い方を理解し、適切に活用しましょう。

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