研究者らは今後、カナダ、オーストラリア、南アフリカにある他の太古の岩層を調査することで、地球大気中の酸素が急増する約25億年前より前の時代の地磁気に関する知識を広げたいと考えている。太古の地磁気の強度と変動性に関する理解の向上は、惑星の磁場が、惑星表面で生命を育むために不可欠かどうかや、大気の進化でどのような役割を果たすかなどを突き止める助けになる。
地磁気の強度は比較的一定に保たれていたように思われる一方、若い太陽がより活動的だった過去には、太陽風が今より著しく強力だったことが知られている。これは、太陽風からの地表の保護作用が時間の経過とともに強化された結果として、生物が大陸上に移動し、海洋による保護から離れることができた可能性があることを示唆している。
今回の研究をまとめた論文「Possible Eoarchean records of the geomagnetic field preserved in the Isua Supracrustal Belt, southern west Greenland」は、学術誌Journal of Geophysical Research: Solid Earthで発表され、ここで閲覧できる。追加資料とインタビューは、オックスフォード大学より提供された。
(forbes.com 原文)