多数の情報を発信しているAndroid情報サイトのAssemble Debugの発見によると、Android版Googleフォトの最新バージョン(6.87)の中に、「Undo backup for this device(このデバイスのバックアップを元に戻す)」という新しいオプションのコードが存在していた。その名称が示す通り、このオプションは使っているデバイスからクラウド上のGoogleフォトにバックアップされた写真と動画をすべて削除するものだが、重要なのはデバイス上に保存された画像は一切削除しない点だ。
なぜ「このデバイスのバックアップを元に戻す」がなぜ必要なのか
この機能が待望のアップデートなのは、現在、ユーザーがオンラインのGoogleフォトから手動で削除した画像は、同期されているすべてのデバイスからも自動的に削除されてしまうからだ。これは、Googleのサーバーにバックアップされた画像だけを削除するつもりで、全デバイスの画像をうっかり削除してしまうことにつながる。ユーザーは、プライバシー上の理由や、オンラインストレージの空き容量を増やすためにこういった操作をしてしまいがちだ。最新バージョンのGoogleフォトは、自動バックアップがオンになっていないと、オンにするよう繰り返しユーザーに催促する。残念ながら、このしつこい催促の表示を防ぐ唯一の方法は、自動バックアップをオンにすることだけだ。それを試してみたユーザーは、意図せずに大量の写真と動画がアップロードされ、ストレージ容量を大量に消費してしまうことになる。
残念ながらこの操作を元に戻すためには、困難かつ多大な時間が必要だ。バックアップをオフにしただけでは、すでにバックアップされた画像は削除されない。クラウド上の画像を削除するには、バックアップしたい端末内の画像をどこか他の場所に一度保存してから、作業を行なわなければならない。なぜならそのままクラウドの画像を削除すると、ローカルの端末内にあった同じ画像もすべて削除されるからだ。この罠にかかって大切な写真や動画を永久に失ったユーザーの投稿をRedditで何度か見かけたことがある。